30代女子がヘアサロンで渡されたい雑誌/渡されたくない雑誌は?
ヘアサロンに行くと、時間つぶし用に必ず美容師から渡されるファッション誌、美容誌。実は、渡すほうにも渡されるほうにも、さまざまな思惑があるようで……。まずは、雑誌を渡される客側の思いを紹介していこう。
「渡されるとうれしいのは、『FUDGE』とか『GINZA』みたいなカルチャー度の高い雑誌。腹が立つというか、ガーン!となるのは『With』ですね。私、『With』っぽいちょいダサのファッションだと思われてるんだな……って、悲しくなります」(31歳・宣伝)
「『美STORY』とか渡されると、アラフォー扱いかよ!ってちょっと腹が立ちますね。いや、まあそろそろアラフォーなんですけど。せめて『SPUR』くらいにしておいてほしいなあ……」(37歳・通信)
「『mina』を渡されたとき、そんなに子供じゃねーよ!て思いました。子供っぽい格好してるって思われてるのかなあと勘繰っちゃう。美的とか、美容誌なら好みのファッションは関係なく楽しめるから、美容誌のほうがうれしいです」(28歳・事務)
「とにかくショックなのは、女性週刊誌!! 『週刊女性』とか『女性セブン』とか持ってこられると、ゴシップ好きのオバサンて思われてるんだな……って。まあ、好きなんですけどね。結局熟読しちゃうし、笑」(35歳・飲食)
「独身のときはおしゃれなファッション誌しか置いてないようなヘアサロンに行ってたんだけど、結婚して子供が出来てからは、時間もないし、高いヘアサロンに行く余裕もないから、近所の美容院に行くようになったんです。置いてあるのは女性週刊誌ばっかり。そういう美容院に行くようになった自分にちょっとせつなくなりますね」(34歳・主婦)
渡されてうれしい雑誌/腹の立つ雑誌は、イコール「こう見られたい、理想の自分」と「周りから見た自分/実際の自分」の落差を表していると言ったら、言い過ぎだろうか?
続いては、雑誌を渡す、美容師側の思いを聞いてみた。
「カルテを見て、年齢を確認してその年齢層がターゲットになっている雑誌を渡すというルールになってます。結構徹底していて、アシスタントのときに間違えて10代のコに『VOGUE』を渡したりすると怒られましたね」
こんな雑誌を渡されると腹が立つという、アラサー&アラフォー女子たちの意見を伝えてみると……。
「確かに、決め打ちで持っていくとお客様の趣味に合わないこともあるので、何種類か持っていくようにしているんですけど……(苦笑)。見た目の印象よりちょっとだけオシャレな雑誌、ちょっとだけ若めの雑誌なんかを混ぜておくのがコツですね」
ヘアサロンでの雑誌のやり取りひとつにも、水面下では何ともめんどくさい女の自意識が渦巻いているのだ。 <TEXT/マッキーナ>