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長年のセックスレスが解決!夫をラクにした妻の言葉とは

<恋愛&セックスカウンセラー・荻原かおるの「いつまでもメイクラブする方法」 Vol.6> 男性・女性を問わず、パートナーとのセックスレスに悩む人が増えています。どうすれば、いつまでも最高の夫婦でいられるのか――。30人以上の男女を取材し、セックスレスのケースから原因や対策を考えていきます。

結婚前も、エッチは3年で6回だけ

【小田美沙さん(仮名)の場合】 Profile 36歳。フリーSE。10年前、取引先の社員だった5歳年上の男性と交際を始め、3年後に結婚。交際当初からのセックスレスがまさかの……! ===============  美沙さんの場合は、交際当初から男性のほうが性に消極的でした。 「彼はすごく淡泊なんです。3年付き合ったのに、結婚前の回数はトータルで6回ぽっち。しかも彼の家に行っても全然手を出してくれないから、私から迫らないといけなかった。でも、私から求めれば彼は拒まないんですよ。だからプロポーズされたとき、『結婚すれば毎日会うぶん、ペースも増えるかもしれない』と楽観的に考え、受け入れたんです」  思惑に反して、結婚後も彼の淡泊な性質は変わらず、彼女のほうから迫らないと事に至りません。セックスはせいぜい3か月に1回程度。また一方で、結婚してみるとそれまで見えなかった彼のアラも気になり、些細なことでケンカするようになったとか。 「彼、すっごい天然でのんびり屋なんですよ。家事も全然できないくせに、『やりたい気持ちはある』と口だけなところがあって。『でも実際、何もやってくれてないよね?』と言うと『不器用でごめんね』『次こそ努力する』とか言うんです。今思えば、私がキレるたび彼は夫としての自信を失っていたんですよね」  そんなある日、美沙さんがベッドで夫を誘うと――。 「拒否したんですよ。もう頭にきて、次に向こうが迫ってきたとき、断っちゃいました。すると、以降パッタリ求めてこなくなったんです」 <かおるcheck!> 女性が思う以上に、男性はセックスを断られると精神的ダメージを受けるものです。女性の断り方次第でそのダメージを和らげることは可能です。

夫の香港への転勤を境に、気持ちに変化が……

長年のセックスレスが解決!夫をラクにした妻の言葉とは 二人の関係を決定的に悪化。夫婦のセックスは年2回と、過去最低記録を更新したそうです。 「私もいい加減、出産への焦りが出てきて、ある日話し合いを持ちかけたんです。『やっぱり家族を増やしていきたいよね』って。彼もそれは望んでいると。『でも望んでいても実行しないと無理だよね?』『うん。折を見て頑張るよ』と」 「こうした話し合いがしばらく続くんですが、依然、彼のほうからはノーアクション。イライラが募って、私が感情をコントロールできずに怒ると、彼は能面になって自分の殻にこもる。後から聞いた話、彼にとってケンカは最後通告で、私が強い口調で言ってくるのが理解できなかったみたい。」  そんな折、夫が短期転勤で香港へ。一方で、美沙さんは思わぬ「期間限定の一人暮らし」を満喫。お互いに心に余裕ができたタイミングで、美沙さんは夫に会いに香港に渡ります。3か月ぶりの再会に、非日常の香港暮らし――。この環境が、彼女の気持ちに変化をもたらします。 「私は仕事を頑張っている彼の姿をちゃんと見るようになったんです。そのときハッとしました。そういえば私は頑張り屋さんな彼を好きになったんだ――と。『この彼と一緒に生きていくのをやめようか』とまで思い詰めていたのに、その気持ちがなくなっていきました」  この夫婦は、離れて暮らす3か月間でようやく自分に向き合う時間を確保したのですね。そしてその間、気持ちを整理しつつ、相手の大切さを再確認したようです。 <かおるcheck!> 「関係を続ける」と決めると、改善策に意識が向くもの。相手のアラ探しをやめ、二人がどうしたらうまくいくかという意識に変わるんです。

「もう自分の快楽優先でいいよ」と言ったら……

 二人の関係性は、共に過ごす香港での10日間を境に好転。そして美沙さんは、35歳を過ぎて吹っ切れたこともあり、出産への焦燥感も薄れて穏やかになっていました。そんな美佐さんに夫のほうから求めてくるようになったのです。 「嬉しかったですね。でもやってみると彼が途中でダメになって……。それで『もう自分の快楽優先でいいよ』って言ったんです。雰囲気づくりとか前戯とかもナシでいいよ、と。後から聞くと、それでだいぶ楽になったそうです。『一度拒まれてから、僕のほうから言い出せなくなってしまった。拒絶されるのが辛いんだ』と話してくれました」  帰国後3年間でメイクラブのペースは徐々に増加。今は月1回ペースに。夫からのアクションで、自然発生的に始まるとのこと。 「最近は、セックスするとき私もカッコつけなくなったんですよー」と笑う美紗さん。柔らかい表情で、私にこう言ったのが心に残りました。 <かおるcheck!> プレッシャーや相手のコントロールから解放されたから、夫のほうから妻を求めるようになったんでしょうね。 <TEXT/荻原かおる ILLUSTATION/Toranosuke> 【荻原かおる】 ラブグッズショップ「ラブリーポップ」プロデューサー http://www.lovelypop.com 1999年に女性向けセクシャルグッズメーカー 「ラブリーポップ」を起業。現在はオーナーからプロデューサーとなり、男女関係、セックス、女性の生き方について著作を次々と発表。 心理セラピストの資格も持つ。 著書『いつまでもメイクラブする方法』は、セックスレス夫婦の詳細な取材をもとに、男の心理・女の心理や、その処方箋を示している
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