『スター・ウォーズ』、ファッションにも波及して女性ファンが急増中!
2015年12月18日に世界同時公開される『スター・ウォーズ フォースの覚醒』。世界はさながら「スター・ウォーズ祭り」で、日本でも関連イベントにファンが殺到して大行列、という光景が繰り広げられています。
とはいえ、第1作の公開から38年、『フォースの覚醒』はエピソード7にあたるわけで、今まで『スター・ウォーズ 』(以下SW)を観たことがないと、イマイチ、祭りに乗り切れないですよね。特に女性は「なんか男のコっぽい映画だしな~」と……。
ところが、「ここ数年で女性ファンが急増しているんです!」と言うのは、TVディレクターの河原一久さん。河原さんはSWエピソード1~6の字幕監修を手がけ、先日『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』という著書を出したばかり。
河原さんによると、女性人気を象徴するできごとが、昨年あったそうです。
「2014年2月にニューヨークで開催されたメルセデス・ベンツ・ファッションウィークで、新鋭人気ブランドの『ロダルテ』が、SWをテーマにしたドレスのコレクションを発表し、センセーションを巻き起こしたのです。
その3か月後には、ニュヨークのメトロポリタン美術館のガラパーティで、女優のキルスティン・ダンストがロダルテの『デス・スター・ドレス』を着てレッドカーペットを歩き、セレブたちの注目を一身に浴びました」(河原さん)
このロダルテのコレクションは、R2とC3PO、ヨーダ、ルーク・スカイウォーカーなどのキャラクターを、ドレスに大きくプリントしたもので、誰が見たってSWとわかります。実はロダルテの創始者であるケイトとローラのマレヴィ姉妹は、熱狂的なSWファンだそうです。
女性ファンが急増した理由のひとつは、アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008年)に登場した女性戦士、アソーカ・タノの存在だと、河原さんは言います。
『クローン・ウォーズ』は、SWシリーズの3DCGアニメで、2008年に映画が、同年からテレビシリーズがアメリカで放映されました(日本では現在、動画配信サービス「dTV」で配信中)。
「これまでのSWシリーズにも女性キャラクターは登場しましたが、ジェダイ(騎士・戦士)に守られる側でした。
ところが、アソーカ・タノは初めてのジェダイ、つまり『守る側』なのです。これは新鮮な驚きだったし、特に女性に熱狂的に支持されました」(河原さん)
この人気は、ファッションにも波及します。
「アソーカの声を担当した女優のアシュリー・エクスタインが、2009年に女性ファッションブランド『Her Universe』を立ち上げます。これはSWを中心としたSF映画をモチーフにしたブランド。
それまで男性向けかユニセックスだったSWファッションに、『Her Universe』は女性専用アイテムを投入して成功したのです。また、ユニクロやH&Mなども、SWの女性用Tシャツを販売し始め、今や多くの女性がSWものを着るようになりました」(同)
『Her Universe』はファッションとしてはビミョーですが、日本への発送もあるので取り寄せているファンもいるみたいですよ。
ユニクロもさっそく『フォースの覚醒』ものを発売中。メンズとキッズですが、女性も着られそうなアイテムも。
さて、新作『フォースの覚醒』は、ますます女性ファンを増やしそう。なぜなら、本作の主人公は「レイ」という女性なのです。いったいどういうキャラクター?
⇒【YouTube】「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編 http://youtu.be/BDvZ9UECfj8
http://youtu.be/BDvZ9UECfj8
「レイの素性は謎に包まれているのです。『スカイウォーカー家』の血族なのは断言できるのですが、『ハン・ソロとレイア姫の娘なのか?』など、その素性をめぐって世界中でいろいろな説が飛び交っています」(同)
レイを演じるのは、オーディションで選ばれた23歳の新人女優、ディジー・リドリー。何もかも謎に包まれているんですね……。
でも、『フォースの覚醒』を観る前に、過去のSWシリーズを観ないと意味がわからないのでは?
河原さんは「無理して観なくても大丈夫。初めて観る人でも面白いように作られているはずです」(同)と断言します。
でも、予備知識があったほうが奥深さがわかるのも事実。河原さんの近著『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』は、SWの基礎知識から、新作の12のメインキャラクター解説、過去6作品のストーリー解説などが網羅されているので、参考書になりそうです。
また、レンタルDVDや動画配信サービスで、過去6作品のうちいくつかをチェックしておく手も。
動画配信サービスだと、dTVが6作品と前述のアニメ『クローン・ウォーズ』を見放題 (月額500円+税ですが、初回31日間は無料で見放題)でオトクです。
ほかに、1作ごとの課金方式で、iTunes、amazonビデオなど、さまざまな動画配信サービスがSWシリーズを配信しています。
下記のディズニーのサイトが、各作品ごとに観られるサービスをリンクしているので、そこから自分の使いやすいサービスを選ぶのが手っ取り早そうです。
http://www.disney.co.jp/studio/digital/starwars.html
◆『スター・ウォーズ フォースの覚醒』公式サイト
http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
<TEXT/女子SPA!編集部>
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