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シングルマザーがコロナ禍で「月収8万円に…風俗の求人を眺めてしまう」

 コロナ禍で過去最悪の状況となりつつある「女性の貧困問題」。従来からの当事者はもちろん、貧困とは無縁だったはずの女性たちも窮乏に陥っている。本企画ではコロナ禍で経済的危機に瀕している女性たちに密着取材を敢行。彼女たちの切実な胸の内に迫った――。
シングルマザー

※写真はイメージです

保育園の休業で貧困が加速。風俗求人を眺める日々

 非正規雇用者が多く、コロナ以前から生活が困窮しているケースが目立つシングルマザー。3歳の男の子を女手ひとつで育てる食品会社のパート従業員・佐藤奈美さん(仮名・36歳)もその一人だ。 「会社はスーパーなどに加工食品を卸していて、コロナ禍でも増収増益でしたが、5月から保育所が休園になってしまったんです。民間の託児所は高いから、同じ保育所で仲良しのシンママさんたちと協力し合って、交代で子供の世話をしました。ただ、それでも欠勤が増えてしまった分、月12万円の給料が8万円台に下がってしまって」  ひとり親世帯対象の児童扶養手当の月4万3160円と合わせても家計は赤字。そのため、すでに受け取った母子2人分の特別定額給付金20万円、子育て世帯への臨時特別給付金の1万円は、半分以上が生活費の補塡で消えた。 「今は保育所も再開されてひと安心ですが、第2波襲来で再び休園になる可能性だってあるじゃないですか。別れた元夫からの養育費は2年近く滞ったままで、取り崩す貯金もない。正直、風俗で働こうか何度も悩みました……」

風俗は子供に申し訳ないという気持ちが

風俗求人サイト

スマホのブックマークには複数の風俗求人サイトを登録。ヒマさえあればチェックしており、風俗で働くべきか否か葛藤しているという

 風俗求人サイトをチェックし、実際に面接申し込みの電話を店にかけたが、途中で断ってしまった。 「割り切って考えられればラクなのはわかっています。でも、どうしても子供に申し訳ないという気持ちが先立ってしまう。今は感染のリスクもあるので、万が一、子供にうつしたら……という恐怖も大きいですね」  コロナでさらなる窮地に立たされた女性が、コロナ感染への恐怖から風俗への就業を踏みとどまっている。これほど残酷な皮肉があるだろうか。 ―「コロナ貧困女性」号泣ルポ― <取材・文/週刊SPA!編集部>
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