性教育のマンガが話題。体の“自分だけの大事なパーツ”4つをまず知ろう
セックスとは「トラブルを覚悟すること」でもある
「もちろん、性交について考えるのも大切なことです。性交とは、お互いのプライバシーを明け渡し、命を預け合う行為とも言えるんですよ。
性交時は基本的にお互い裸になるため、逃げられない状態です。もし相手が暴力的な行為に及べば、命と体が危険にさらされかねません。また互いに性感染症を移したりして、健康を害する恐れがあります。HIV感染・エイズが拡大したときの一番の安全対策は、『NO SEX(セックスしないこと)』と言われました。ほかにも、予期しない(望まない)妊娠をする可能性もあります。
つまり、セックスをすることはなんらかのトラブルを覚悟することでもあるのです。
そういったトラブルと無縁の人生を送るために、性に関する正しい知識と行動力が大切。性交について正しく理解することは、慎重な性行動と、幸せにつながる性行動を生み出します。性的トラブルを避けられるようになりますし、万が一トラブルにあっても、解決に向かって適切に対処しやすくなります」
口も大切な「プライベートパーツ」
村瀬幸浩
東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教諭として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、約25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義した。現在一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員、同会編集による『季刊セクシュアリティ』誌編集委員、日本思春期学会名誉会員。著書に『3万人の大学生が学んだ 恋愛で一番大切な“性”のはなし』、『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(ともにKADOKAWA刊)など多数。
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