“太ってはいけない”空港スタッフ女性の苦労「制服のサイズ交換もNGだった」
ライターの高木沙織です。かつてグランドスタッフとして6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する航空会社の地上職員です。
新型コロナウイルスが世界で確認されてから1年余り。生活における変化やそれにともなうストレスから「体型がすっかり変わってしまった」、という方も多いのではないでしょうか。原稿の執筆とトイレ、お風呂への移動くらいしかしていない私もまた、身体が重い毎日です。
今でこそ体型の変化を許容していますが、グランドスタッフ時代のそれはまさに悲劇でした……。
就職活動真っ只中の学生時代。国内航空のみならず、ベースが日本から遠く離れた外資系航空会社に至るまで、募集が出るたびにくまなくチェックしては、ピリッとした緊張感に襲われていました。
というのも、おもに外資系航空会社・客室乗務員の採用条件には……。
「身長162cm以上」
「メガネ着用不可、コンタクトレンズによる矯正視力1.0以上」
「歯並びが良く、清潔感のある肌であること」
「会社指定の制服を着こなせること」
このように見た目に関する条件がビシッと明確に掲げられていたのです。
身長については機内のオーバーヘッドビン(座席上の荷物を収納する棚)に手が届く必要があるためですし、メガネの着用不可は保安要員としての業務を滞りなくおこなうため。これはまぁ分かる。
歯並びや肌、制服の着こなしについては接客時の印象であったり、その航空会社が大切にするイメージが関係していたりするのでしょう。
採用試験のときに、顔を下からライトで照らして肌状態をチェックする会社もあるとかないとか。
そこまでする?って震えますよね。

見た目に厳しい外資系
