山田孝之主演『全裸監督』黒木香さんの同意は?Netflixに聞いてみた
6月24日からNetflixにて配信がスタートしている話題作『全裸監督 シーズン2』。
ノンフィクション『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版/著・本橋信宏)を映像化した作品で、俳優の山田孝之が、AV業界に革命を起こした伝説の風雲児であり、“AVの帝王”と呼ばれた男、村西とおるを熱演するオリジナルドラマです。2年近く前に公開されたシーズン1の続編であるシーズン2では、アダルトビデオ業界のトップに立った村西のさらなる野望と、転落人生が描かれています。
シーズン2は配信された途端に大反響の嵐。「おもしろすぎる」「出演者が豪華で目が話せない」などとSNSでは日々感想が飛び交っています。
しかし、絶賛の声の反面、シーズン1の頃から『全裸監督』の準主役、「黒木香」役についてSNS上で懸念の声が上がっているのです。
黒木香さんの同意を得たの?ネットで懸念の声
黒木香さんとは、ドラマでキーパーソンとなる、実在する元AV女優。現役大学生ながら、村西とおると共に生み出したデビュー作『SMぽいの好き』が異例の大ヒットを記録し、「わたくし」「~でございます」という古風な言葉遣い、そして黒々とした脇毛をはやしているなど、その個性的で魅力的なキャラクターで一躍、時代の寵児となりました。 そんなカリスマ的人気女優だった黒木香さんは、94年に業界を引退。表舞台から姿を消しましたが、引退後も、過去の性生活についての記事や、「あの人は今」「消えたあの人大追跡」などと銘打った企画でしばしば私生活を報じられました。そういった報道に対して黒木さんは複数回、訴訟を起こしているのです。 黒木さんは、引退後の消息記事や、過去の性生活、また出演アダルトビデオ作品の再版がプライバシーおよび肖像権の侵害に当たるとして、出版社の講談社、光文社、小学館、徳間書店、双葉社、DVD販売会社のオブテイン・フューチャー社に対して損害賠償などを求める民事訴訟を何度か起こしており、徳間書店、小学館に対しての勝訴が報じられています。 徳間書店(判決当時「芝ホールディングス」)に対しては、AV監督のインタビューに基づいて過去の性生活についての記事を掲載されプライバシーを侵害されたとして、黒木さんが1650万円の損害賠償を求めて提訴。2006年5月23日、一審で東京地裁は、徳間書店に220万円の支払いを命じました。判決によれば、「黒木さんは引退して一般人として生活しており、過去の性生活を明かす記事の掲載を承諾していたとはいえない」とのこと。 このように、引退後の近況や女優活動当時のプライベートな部分を報じられることに敏感である黒木香さんが、今回の『全裸監督』で自分のライフストーリーを映像化され全世界に配信されていることについて、SNSでは「黒木香さんにコンテンツ制作の同意を得たのだろうか?」「黒木さんにライフストーリーの映像化権料は払われていて欲しい!」と、心配する声が上がっているのです。
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