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コロナやインフルエンザにかかりにくい体作りは食事から!簡単にとれる食べ物も

新型コロナウイルスの流行は第7波に突入。油断できない日々が続いています。しかも、南半球のオーストラリアではコロナに加え、インフルエンザも流行しているそう。数か月後の日本でも、コロナとインフルエンザのツインデミック(同時流行)が起こるのでは?と警戒する声も出ています。 新型コロナ マスク 通勤女性 手洗いやマスクなど基本的な感染防止対策はしていても、相手は見えないウイルス。十分ふせぎ切れているのかどうか、やっぱり不安ですよね。 ウイルスに感染しにくい、感染しても重症化しにくい体でありたい! ここ2年、そう願い続けてきたわけですが、どうしたらウイルスに負けない体ができるのでしょうか?免疫学が専門の順天堂大学准教授、竹田和由先生に聞きました!

コロナとインフルエンザのW流行・W感染ってあるの!?

まずは気がかりな、インフルエンザとコロナの同時流行について。 竹田先生によると、「オーストラリアで流行しているインフルエンザの株が、今冬、日本で流行する可能性は高い」とのこと。やっぱり、コロナとインフルエンザのW流行・W感染なんてこともあるの!? 「コロナが流行している地域とインフルエンザが流行している地域がそれぞれ出てきたり、微妙な時間差でコロナとインフルエンザが流行したりする可能性はあるでしょう。 でも、ウイルス性呼吸器疾患が一か所で同時流行することはほとんどありません。コロナとインフルエンザに同時に感染するということも滅多にありませんので、W感染による重症化も基本的にはそれほど心配する必要はありません」(竹田先生 以下カギカッコは同じ) なるほど、一安心。 とはいえ、コロナもインフルエンザも、やっぱり避けたいんですけど。 「いずれも、感染しないために重要なのは、これまでのどおりの感染対策を続けること。そして、ワクチンです。コロナワクチンの4回目接種の有効性は微妙ですが、インフルエンザについては、流行株へのワクチン接種は基本の予防策です。 そしてなにより、NK細胞を活性化させておくことです。体がもともと持っている自然免疫が高まっていれば、さまざまなウイルス感染症にかかりにくく、重症化しにくく、治りやすくなります」 NK細胞というのは、人間が生まれつきもっている免疫細胞の一つで、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を退治してくれる心強~い存在。でも、NK細胞は加齢や生活習慣、ストレスなどによって働きが鈍くなってしまうこともあるのだそう。 「NK細胞を活性化させて免疫力を上げるためには、バランスの良い食事、規則正しいリズムのある生活、適度な運動が有効です。 加えて、免疫力を上げると言われている乳酸菌飲料、ヨーグルトなどの発酵食品やキノコ類、腸内環境を良くする食物繊維を意識的に摂っていきましょう」 きのこ マッシュルーム

ヨーグルトでインフルエンザ感染率が低下

免疫力と乳酸菌の関係については、興味深い研究があります。 2010年から2011年の秋冬のシーズンにかけて、佐賀県有田町では健康増進のため、町内の小中学校に通う全児童・生徒が、半年間毎日、R-1乳酸菌が入ったヨーグルトを食べていたそうです。すると……周辺の市や県全体と比べ、インフルエンザへの感染率が劇的に低下。小学校については、近隣市と比べて感染率が10分の1に抑えられたと言います。 「これは、乳酸菌がNK細胞を活性化させたと結果だと言えるでしょう。また、別の調査ですが、インフルエンザワクチンを打つ3週間前から毎日続けてR-1乳酸菌を摂取したところ、ワクチンの効果が高まったという結果もあります。R-1乳酸菌の継続摂取はNK細胞の活性化に加え、ワクチンとの併用で免疫全体を活性化し、インフルエンザの予防効果を発揮すると考えられます」 ヨーグルトヨーグルトが免疫を高めてくれるなんて、手軽でおいしくてうれしい限り。でも、毎日、継続して食べることが大切なよう。 コロナ禍真っ只中ではありますが、今からでも遅くはありません。様々な感染症の流行に備えるためにも、免疫力を高めてウイルスに負けない体を作っていきましょう! コロナ マスク ヘルシー ランニング女性 スポーツ【竹田和由准教授】 順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター 細胞機能研究室 専門分野:免疫学(腫瘍免疫、NK・NKT細胞の機能解析) <文/鈴木靖子>
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