Entertainment
Human

中尾ミエ、76歳。習い事で充実した今を語る「若くなくたって、ちゃんと結果は出る」

 2022年で76歳を迎え、芸能生活はすでに60年を越える中尾ミエさん。昭和37年に「可愛いベイビー」でデビューし、その大ヒットで一躍スターとなって以降、歌手・女優としてエネルギッシュに活躍し続けています。
中尾ミエさん(76歳)

中尾ミエさん(76歳)

 そんな中尾さんが7月21日、初のビジュアルムック本『人生もっともっと楽しまなくちゃ』(宝島社)を上梓しました。毎日をいきいきと生きる中尾さんの暮らしやファッション、肉体づくりなどなど……その様子や“想い”が、たくさんの写真と中尾さん自身の言葉で紹介されています。  同世代のシニアだけでなく、これからの人生に不安をかかえる若い世代へのメッセージも詰まっている本書から、中尾さんが人生を楽しむための「趣味や習い事への姿勢」について語ったインタビューを紹介します。(以下、『人生もっともっと楽しまなくちゃ』より本文を抜粋)

頭で考えるより ひとつ始めてしまえば 芋づる式に増えていく

 若い頃から仕事に邁進してきた中尾ミエさんですが、40代の頃から少しずつ生き方が変わってきたといいます。 「体力が衰えてきたことと、それまでやっていたジャズダンスを極めるためにはクラシックバレエをやったほうがいいと思って、40歳の頃に習い始めたんです。習い事をしたほうがいいか、やめておこうか、とか頭で考えているとなかなか進まないけれど、何かひとつ始めると芋づる式にいろいろ開けていくのよね。  それで50代になったら、脚が上がらないからバレエはやめてタップダンスにしようと。その頃は若かったから、10年縛りでやっていたのよ。10年続ければものになると思ってね」  さらに60代になり、雑穀料理、水彩画、書道などにも挑戦。 「体が動かなくなったときに何か楽しみを持っていたほうがよいなと思って始めたんです。これまでは10年スパンでやっていたけれど、60代でそれでは間に合わないから、5年スパンになり3年になり…。広く浅くしないともう時間がないからね」

趣味や習い事を長続きさせる秘訣は、目標を持つこと

『人生もっともっと楽しまなくちゃ』(宝島社)

『人生もっともっと楽しまなくちゃ』(宝島社)

目標がないとダメね。目標は人に決めてもらうのではなく自分で作らないと。私は50代から水泳も始めましたが、ただ泳いでいてもつまらないから、大会に出るという目標を決めたんです」  元水泳選手の故・木原光知子さんのスイムチームの門をたたき、いきなり大会を目指すのは無謀に思えますが、やり遂げてしまったのだからさすがです。 「木原さんに、どれぐらい泳げるのかやってみて、と言われて泳いだら『今年は無理ね』って。そこから一念発起で死に物狂いで猛練習。翌年くらいにマスターズ大会にリレーで出させてもらえました。やはり目標があれば、少しでもタイムを縮めたい、と思うわよね。  水泳のよいところは、タイムがすべてというところ。私たちは歌手だから音楽祭などにも出させていただいたけれど、審査員はその人の基準で選ぶから、あいまいなところもあるわよね。水泳みたいにタイムで結果が出るというのは、自分の努力がはっきりわかるし報われるからいいの。それで水泳をやろうと思ったのよ」
次のページ 
「若くなくたって、ちゃんと結果はでるわよ」
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ