年齢を感じさせない美肌も気になる。さぞかし高い化粧品を使ってスーパーフードしか食べない生活をしているのでは?
「小麦アレルギーを発症し肌が揺らぐようになり、今は化粧水と乳液は無印良品です。化粧水は2度塗り3度塗りをしています。全身にも使っています。キュレルのミスト化粧水も乾燥したと思ったら使っています。お財布にも優しいですよ。食事は最近ビールを飲むのをやめて炭酸水に変えたくらいですかね……」

強いていうなら「お昼ご飯の時間になったからお昼ご飯を食べよう」というのをしていないということくらいだという。時間を基準にするのではなく、「お腹がすいたら食べる」方法は俳優の深田恭子さんもやっていると聞いたことがあるので効果があるのかもしれない。
中でも、アオイさんの美しさに最も強い影響を与えていると感じたのはマインド面だった。
「自分のことをおばさんだと思わないようにしています。おばさんだと思ったらおばさんになってしまうもの。もし自分の容姿で気になる部分があったとしても『メイクを頑張ろう』とか『美容整形も視野に入れてみようかな』『筋トレしようかな』って解決法を調べるのがいいと思っています。
人生は80年以上あるのに30代~40代で自分をおばさんだと思ってしまったら、残りの50年近くずっとおばさんということになってしまいますから……」おばさんという表現をポジティブに捉えられている方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそう思ったら体型とかどんどん緩んでしまいそうなので気を引き締める為に「私は私」と思うようにしています。

「だってだってのおばあさん」(フレーベル館)
アオイさんが好きな絵本に「だってだってのおばあさん」というのがある。
あらすじはこうだ。「だってわたしはおばあさんだから」それが口ぐせのおばあさんが99歳の誕生日に飼っている猫に誕生日ケーキを買ってきてもらう。しかし猫が途中、誕生日ケーキのろうそくを落としてしまったためろうそくは5本に。
そのことをきっかけにおばあさんは「だって私は5歳だもの」と言うようになり、様々なことにチャレンジするようになるという話だ。
自分の年齢は気の持ちようでいくらでも在り方を変えることができる……というストーリーだが、アオイさんもそう考えているという。

「だから私は自分がやりたいと思った二重整形や歯列矯正も公表しました。あくまで自分が良かったからということで誰にでも推奨しているわけではありませんが。二重整形は毎回テープを使っていた時のようにかぶれたりたるんだりすることもなくなりましたし、
歯列矯正は八重歯がなくなったことで歯磨きがラクになりました。コスプレ時に歯を見せて笑うことに自信がつき、大満足です」
何歳になっても自分が理想とする姿を目指すことはきっと楽しい。そのためには年齢やその他の変えられないものを言い訳にしたり憂うのではなく、どうしたらいいのかを考える方が建設的。今日から「だって私おばさんだし」と言うのをやめてみよう。
【鷹村アオイ】1976年生まれ。19歳からゲームキャラクターのコスプレを始め、現在もレイヤーとして同人誌即売イベントなどで作品を発表している。プライベートでは2児の母。
<取材・文/松本果歩>
松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。X:
@KA_HO_MA