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「どうして死なないんだ、ジョン・ウィック!」宇垣美里がキアヌ・リーブスに笑いが止まらないワケ

元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。
宇垣美里さん

撮影/中村和孝

そんな宇垣さんが映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』についての思いを綴ります。 ジョン・ウィック コンセクエンス●作品あらすじ:裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。  組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。  そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる…。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?

あんなに撃たれたのにどうして死なないんだ、ジョン・ウィック!

映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 この世には現実を超越した祭りのようなドンパチシーンからしか摂取できない栄養がある。  ネオンが妖しく光るサイバーパンクなトンチキ大阪を舞台にした過剰なまでにスタイリッシュなバイオレンスアクションシーンは、まるで打ち上げ花火300連発。もはや笑いが止まらない。  あんなに撃たれたのに、何度も轢(ひ)かれたのに、どうして死なないんだ、ジョン・ウィック!
映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 亡き妻に贈られた犬を殺され、隠遁生活から裏社会に舞い戻った伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、前々作で復讐のため裏社会の掟を破り、前作で裏社会の秩序を守る主席連合による粛清から辛くも生還。  平穏と自由を手にするため、主席連合との対決に乗り出したジョンは日本の友人・シマヅの元に身を寄せるが、そこに主席連合の大軍や犬連れの賞金稼ぎ、さらには娘の命を握られたジョンの旧友であり盲目の武術の達人ケインが次々と襲い来る。
映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 2時間49分という長尺ながら恐ろしいほどテンポよく、ニューヨークから大阪、ベルリンにパリと、戦いの舞台は海を越え国を越え、その先々であたりかまわず殺し屋たちが銃弾をぶちかますもんだから、もう時間を感じる暇もない。

ドニー・イェン、真田広之らが繰り広げるリアルな死闘に酔う

映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 キアヌ・リーブスはもちろんのこと、ドニー・イェンや真田広之などトップスターたちによるアクションは派手ながらそれぞれにこだわりを感じるリアルさで見ごたえがある。  銃に始まりヌンチャク、刀、車とありとあらゆるものを武器に死闘を繰り広げ、特に座頭市さながら杖の仕込み刀で戦うドニー・イェン演じる盲目ケインの戦いっぷりは、踊るように美しく、思わずうっとり。
映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 また『ジョン・ウィック』シリーズといえば犬!ということで今回も犬が大活躍。  ジョンの犬への愛情がひしひしと伝わってくるシーンもあり、そういえばこの男は犬を殺されてぶちぎれた結果、ロシアンマフィアを壊滅したのだったなあと改めて思い知らされた。(気持ちはわかる)  とにかくあの殺し屋たちが全員着ている無敵の防弾スーツはいったいどこで買えるのか、誰か教えてください。 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』 監督/チャド・スタエルスキ 出演/キアヌ・リーブス ドニー・イェン 真田広之ほか  配給:ポニーキャニオン ®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 【他の記事を読む】⇒シリーズ「宇垣美里の沼落ちシネマ」の一覧はこちら <文/宇垣美里> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
宇垣美里
’91年、兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、’14年にTBSに入社しアナウンサーとして活躍。’19年3月に退社した後はオスカープロモーションに所属し、テレビやCM出演のほか、執筆業も行うなど幅広く活躍している。
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