母親に彼氏を紹介したら「男らしくない」…結婚を迷う31歳女性。まずやるべきこととは
親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。
恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。
相談者:女性・31歳・会社員
「現在付き合っている男性がいるのですが、母親の反応が良くなく、結婚を迷っています。
彼は優しくて、私を温かく包み込んでくれる穏やかな男性です。一方で、母親の理想の男性像は強くてぐいぐい引っ張ってくれる人。真逆の性格のため、彼を紹介した時に『気が弱そう』『頼りない』『男らしくない』とネガティブなことを言われてしまいました。
結婚するのは私なので、母の意見を聞き流せばいいのかもしれませんが、昔から母の言う言葉に影響を受けてしまい、彼のことも母の意見に賛同してしまっている自分がいます。母の言葉に流されず、自分の意思で物事を見るにはどうしたらよいでしょうか?」
――母親の意見に影響を受けないためには、どうしたらよいでしょうか?
三凛さとしさん(以下、三凛)「まず、お母さんと一緒に住んでいるのであれば、離れた方がいいですね。どうしても実家にいると、親の影響は受けやすくなります。親に住む場所や食事を提供してもらっている負い目から『言うことを聞かないと』という意識が働くこともあるかもしれません。そうなると結局、親子が共依存関係になってしまうため、いったん離れて環境を変えて、自分のことを見つめ直してみるといいでしょう」
――何らかの方法で親元を離れたとして、自分を見つめ直すには、どんな方法がありますか?
三凛「子どもの頃の記憶を呼び戻して、紙に書き出してみましょう。母親の言うことを聞いて、自分が納得できない結果となったことを思い出して、文字にします。この行動で、自分が親の言うことを聞いて損をしてきたことを、改めて理解します。
それを受けて、母親の意見を受け入れた時に起こりうるデメリットを挙げていきます。例えば、“自分で物事を考えられない人になる”というデメリットがあったとすると、その後どうなるのか、さらに掘り下げます。“仕事の能力が磨かれない”“理想とする結婚ができない”など、さまざまなデメリットが挙げられるはずです。
このように過去の棚卸(たなおろし)をして、自分を客観的に見ることで『やはり意識を変えないといけない』と気づけるようになるのです」
母親の彼氏に対する評価が悪い…親の意見に流されないためには?

写真はイメージです(以下同じ)
母とは離れて暮らし、自分を客観視する

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