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粗品、賞レース審査に絶賛集まるも『M-1』審査員は難しいワケ。“松本人志超え”のネタ論評の可能性は?

審査員として島田紳助、松本人志の領域に迫る存在

とはいえ、粗品が漫才の審査員としてレベルが高いのは事実だ。今年中ではなくても、数年後には『M-1』の審査員を任されるのは間違いないだろう。 その際には、かつての島田紳助や松本人志に代わる存在になると感じる。いや、もしかしたらそれ以上かもしれない。 粗品は前述した動画で、各コンビについての論評をていねいに解説している。さまざまな賞レースの審査員は、自身の考えを持って採点していると思うが、粗品はかなり解像度が高い。 しかも、ピン芸人としても活躍した粗品だからこそ豊富なお笑いの知識を持ち、自分の審査や採点について、確固たる自信を持っていることがわかる。 この知識量と自信は、紳助と松本に通じるもので、賞レースの審査員でもっとも大切になる。しかも、粗品の場合は現役の漫才師で、常に最新となる漫才の技術にも精通しよりツッコんだ審査ができる。 さらに、出場者も視聴者も納得させられる言語化能力を持ち合わせているので、紳助や松本よりワクワクする審査をしてくれる気がする。 今回、粗品ははじめての審査員というポジションで驚くほどの結果を出した。今年中にということは無いだろうが、芸人としてより経験を積んだ上で、『M-1』の審査でも粗品の採点が大きく視聴者に注目される日が数年以内に来ることだろう。 <文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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