オンラインカジノ無料版のCM放送や関係仕事で認知拡大

また、令和の時代ながら現在でも、ギャンブルが大好きな芸人が多いのも問題だろうと、放送作家は明かす。
「酒、女、ギャンブル好きは、昭和イメージですが今でも芸人に多いですよ。特に、ギャンブルに関しては楽屋でさまざまな情報交換がされています。
今回、話題にあがっているダイタクの吉本大さんも、芸人界では有名なギャンブラーですからね。基本的には公営ギャンブルやパチンコの情報がメインですが、中にはオンラインカジノについて話していた芸人もいます。
特に2022年ころからオンラインカジノの『無料版』CMが放送されるようになり、またネットで生配信など、オンラインカジノ関係仕事が芸人にも振られ、認知度が一気に高まった背景があります。その頃は、“本当に違法じゃないのか”という話も含め、楽屋では良くオンラインカジノの話で盛り上がっていました。
今回の騒動で名前があがっていないが、当時プレイしていた芸人はまだいると思います。また、先輩芸人からオンラインカジノを勧められ、話をあわせるためにプレイしてしまった若手芸人もいました」
情報が広まりやすい環境に合わせ、一部の大物芸人の影響も大きいのだとか。
「韓国やラスベガスで、カジノをして豪遊するのがステイタスと考える芸人は多い。実際、楽屋でカジノにて遊んできた話をして、若手から尊敬を集めている中堅芸人もいますからね。そういった風潮の中でカジノが身近な存在となり、何気なくオンラインカジノをプレイしてしまった芸人は多いようです」

ちなみに、現在メディアで報じられている芸人以外にも関与している報じるメディアもある。さらに問題は拡大しそうで、自粛ドミノが広がる可能性はあると放送作家は語る。
「自分も、2023年頃にとある芸人からオンラインカジノを誘われました。ただ、自分は情報番組でオンラインカジノを扱ったことがあり、お金をかけたら海外のサービスでも捕まるという認識があったのでプレイはしなかったです。
今回、吉本やタイタンをはじめ、さまざまな事務所が聞き取り調査を行っていますが、バレないだろうと思い嘘をついている芸人は結構いるようです。警察がどこまで動くかはわかりませんが、まだ芸人のオンラインカジノ問題は収まる気配がなさそうです」
人気芸人たちも巻き込む形で、年明けから急速に騒動が広まったオンラインカジノ問題。数年後に、今回の騒動を当事者たちがネタにして笑える日は来るのだろうか?
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆