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「シングルマザー=貧乏」は本当か?好きな仕事も子育ても諦めない方法【シングルマザー対談 第2回】

【シングルマザー対談 第2回】  シングルマザーでありながらも家を購入した吉田可奈さん(『シングルマザー、家を買う』)と、同じシングルマザーであるマンガ家・七尾ゆずさん(『おひとりさま出産』)のスペシャル対談の第2回は仕事と子育ての両立の話です。 ※第一回は、「甲斐性のない男には頼らない!父親がいなくても、貧乏でも、子どもは元気に育つ」 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=358384
七尾ゆずさん(左)と吉田可奈さん

七尾ゆずさん(左)と吉田可奈さん

 旦那さんの浮気をきっかけに離婚しシングルマザーとなった吉田さんと、どうしても子どもが欲しくて、多額の借金をかかえたフリーライターの彼とのあいだに、自分が一人で産み育てることを条件に子どもをつくった七尾さん。  成り行きは違えど、シングルマザーとして家庭を支えるお二人が、あえて不安定なフリーランスという仕事を選ぶ理由とは?

父親がいないことで生じる経済的負担

――父親がいなくとも、家族のカタチというものはできあがってくるものなんですね。でも、やはり経済的な不安はあるのでは? 七尾:そうですね。ただ、わたしの場合は、子どもを産むにはもう年齢的に時間がないっていう焦りもありましたし、先のことはとりあえず産んでから考えようって。本当に行き当たりばったりだったんですよね。でも、いまは貧乏だけどそれなりに生活もできています。 吉田:国からの手当ってすごくないですか!? 吉田さん_1七尾:本当、びっくりしました。なんか、「ひとり親は大変だ」っていうネガティブな情報ばかりが溢れていて、「実際に生んだら、わたしどうなるんだろう」なんて不安もあったんですけど、意外と助けてもらえるし、なんとかなるんですよね。なんていうか、きちんと社会に組み込んでもらえているというか。 吉田:わたしも、こんなに手当がもらえるなんて思わなかったんです。いろいろ足したら10万円くらいになるから、下手にアルバイトするよりももらえるというか。うちなんか、息子に障がい(表出性言語障がい)があるからなおさら。でも、そこばかりに頼ってしまうと後々不安だから、とりあえずいまはしっかり働こうとも思っていますけどね。

シングルマザー×フリーランスは好相性!?

――お二人のお仕事は、ライターとマンガ家という不安定な職業。子どものために安定した仕事をした方がいいのかな、と思うことはなかったんですか? 七尾:やっぱり、資格を取って給料が安くても安定したところに就職した方がいいんだろうな、とは思いました。そう思いつつ、マンガを描いていました。
おひとりさま出産_漫画で一発当てる

『おひとりさま出産 2』より

吉田:思いつつ、マンガ描いちゃった(笑)。 七尾:ああダメだこんなことしてちゃ~って思いながらも、なんとか描いていました。でも、もしこの仕事ができなくなったとしても、もともとアルバイト歴だけは長かったので、どんな仕事だってできる、と思ってもいましたね。 吉田:そこなんですよね! 子どもがいるから、例えいまの仕事がなくなってもなんだってしてやるわ! みたいな。いまの時代、とりあえず働けば、食いっぱぐれることはないんですよね。
同情するなら仕事くれ

『シングルマザー、家を買う』より

七尾:仕事さえ選ばなければ。 吉田さん_2吉田:わたしはライターという仕事が本当に好きでやっているんですけど、もしそれがダメになっても、バイトや深夜の仕事とか、とにかくなにかやればお金は絶対手に入るからっていう気持ちがすごくある。だから、なんとでもなるよねって。  それに、フリーランスの仕事って、シングルマザーにはすごく合っているとも思うんです。フリーだから時間の融通も効くし、子どもの時間に合わせることができる。これが逆に9時-17時の仕事だったら、もっと育児が大変だったと思う。 七尾:確かに。子どもって、びっくりするくらい熱出したりもしますしね。そういうときに、仕事は夜中にまわして、ひとまず子どもの看病に専念できるのがありがたい。これでもしもバイトやパートだったら、穴が空いた分稼げなくなっちゃいますからね。 ⇒第3回「シングルマザーだって家が買える!住宅ローン月5万で手に入るマイホーム【シングルマザー対談 第3回】」に続く 【吉田可奈】 80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky) 【七尾ゆず】 大阪生まれのAB型。年収アンダー200万円。バイト歴24年のアラフォーマンガ家。40歳直前にして、シングルマザーになることを決意。その奮闘ぶりを描いたリアル体験記『おひとりさま出産』(集英社クリエイティブ)が話題に。9月25日に第2巻が発売。 <TEXT/渋谷アシル PHOTO/山川修一>
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。

おひとりさま出産 2

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