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ずっとラブラブなんてあり得ない!長年の夫婦はなぜ冷めても続くのか?

本当の愛をめぐる冒険/第1回 夫婦問題研究家・岡野あつこ Vol.3】  パートナーと10年付き合っているゲイライターの渋谷アシルが、「本当の愛とはいったいなにか」を追求する冒険に出発。恋愛や男女関係のスペシャリストたちに話を聞いてまわります。  第1回のスペシャリストは、夫婦問題研究家として活躍している岡野あつこさんです。 前回『「結婚」を重く考えるから行き遅れる!? とりあえずしてみた方がいい理由』では、離婚はいつでもできるから、まずは一度結婚してみたら、というお話を頂きました。

結婚は仕事と似ている

結婚は仕事と似ている 結婚と愛情はどちらが先なのか。もはや鶏と卵論になりそうな、この問題。岡野さんは「とりあえず結婚してみることも大事」なんて話すけど……。そもそも、「結婚」っていったいなんなの!? 「結婚って、すごく仕事と似ているんです。わたしは、『家庭株式会社』って呼んでいるんだけど、たとえば妻が専業主婦の家庭の場合、働きに出る社長と、それを支える秘書とがいて、このふたりが同じ目標に向かって一緒に頑張っていく。そして、お互いに『働いてくれてありがとう』『支えてくれてありがとう』って感謝し合わないと成り立たない。  それなのに、『オレが金を入れているんだから』って傲慢だったり、夫が仕事に行くときに『いってらっしゃい』が言えなかったりするのは論外。  それに、ふたりの想いがちぐはぐしていてもうまくいかない。夫は高い給料をもらうために残業してでも働くことを望んでいて、妻は夫に少しでも早く帰ってきて家に居てもらいたい。そんな風にお互いに見ている方向が違うと心が離れていってしまいます」(岡野さん)  結婚・家庭は仕事と似ている。確かにそうなのかも……! 愛情うんぬんの前に、ふたりが同じ方向を見ていなければ、うまくまわっていかない。これはお付き合いでも言えることよね。  また、結婚前と結婚後とでは、求めることも変化していくのだとか。

いつまでもラブラブなのは成長していない証

岡野あつこさん

岡野あつこさん

「そもそも、愛し合って結婚したとしても、愛情なんてものは続かないもの。『愛は4年で終わるのが生物学的に自然』という学説もあるくらい。それ以降は、愛というよりも、情とか信頼とか尊敬とかで関係性を保っていくんだと思います。そう考えると、純粋な愛なんて、長くはもたないものなのかもしれない」  でも、よく芸能人の夫婦とかで、何十年も連れ添っているけど、いまだにラブラブです、なんて人たちもいるじゃない。それはウソってこと……? 「ウソってことはないと思いますけど、それは信頼とか尊敬の念を、愛情と置き換えているってことかもしれない。むしろ、最初の頃と同じようにいつまでもラブラブですって、なにも変わっていなかったら、それって成長していないってこと。いつまでも浮かれて好き好き言っているなんてありえないでしょう」  なるほど。惚れた腫れたという感情だけで続いている関係というのは、言い換えればまったく成長していないということ。愛情というものは、関係性が変化していくのに伴い、その性質が少しずつ変容していくものってことね。  最初は「トキメキ」や「ドキドキ」、それがだんだん「信頼」や「尊敬」へと変わり、その結果、ふたりの絆はとても強固なものになる。まあ、そこへ至るには、やっぱり本当に好きな人と結婚することが必要だとは思うんだけど。 ☆今週の格言:いつまでもラブラブなカップルは、成長していない証拠 ※岡野あつこさんインタビューVol.4に続く 【岡野あつこさん プロフィール】 夫婦問題研究家。ライフアップ・カウンセラー。 自らの離婚経験を活かし、離婚カウンセリングという前人未到の分野を確立。これまでに26年間で3万件以上の相談を受ける。現在は後進の育成として結婚・離婚カウンセラーの養成にも尽力。また、的確で歯切れのいいコメントがウケており、テレビやラジオなどでも活躍中。 <TEXT/渋谷アシル> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【渋谷アシル プロフィール】  昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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