ディオールらが「痩せすぎモデルNG」“痩せすぎ”の体重基準って?
すでに報道されているように、高級ブランドのクリスチャン・ディオールとグッチが、今後ファッションショーに痩せ過ぎたモデルを使わないことを発表した。 クリエイティブ・ディレクターにマリア・グラツィア・キウリが先日就任したディオールは、モデルのキャスティングに関しての批判や、摂食障害の促進防止を目的とした今回の取り組みを発表。アレッサンドロ・ミケーレ率いるグッチが、それに追随するかたちとなった。 このプロジェクトは、ジバンシィ、イヴサンローラン、アレキサンダー・マックィーン、マーク・ジェイコブス、フェンディ、ステラ・マッカートニーといったブランドを有するフランスを拠点とするLVMHと、グッチなどを保有するケリングの二大ファッションブランドグループによって発案された。 ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー最高経営責任者は、この取り組みによって業界の様々な企業が同様の倫理的実践するようになることを願うと語る。 「業界全体の刺激となり、ファッションモデルの労働条件を変革させたいと思っています」 同じくLVMHの取締役のアントワーヌ・アルノー氏はこう話す。 「私はこのことに関して、ただ法的な必要性に準ずるという以上に、LVMH傘下のブランド、エージェンシー、モデルとの間の関係性についてより深く考慮しているのです」<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>今回の取り決めにより、ランウェイを歩くモデル(女性)の採用基準として、フランスのサイズ34以上であることが条件となった。 グッチの公式オンラインショップに掲載されているドレスサイズガイドを見てみると、フランスのサイズ34は日本のサイズ7号、グッチサイズでXSとなっている。(あくまで目安)
身長別に「痩せすぎ」の体重を計算してみると…ファッションの本場フランスでは、BMI指数が低すぎるモデルの活動を禁止する法律が今年から施行されており、モデルが健康体だと証明する診断書の提出も義務付けられている(法案では「BMI18を下回るモデルは活動禁止」だったが、施行された法律は数字を明記していない)。 世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、BMIが18.5以上25.0未満を標準体重、18.5未満は低体重としている。 BMIの計算式は<BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))>。 ここから「標準体重」を逆算すると…(小数点第2位は切り捨て) <標準体重> ・身長150センチ→体重41.6~56.2キロ ・身長155センチ→体重44.4~60.0キロ ・身長160センチ→体重47.3~64.0キロ ・身長165センチ→体重50.3~68.0キロ 上記の下限を下回ると「痩せすぎ」ということ(逆に上限以上だと「太りすぎ」)。むやみにダイエットする前に、自分のBMIを計算してみよう。