おしゃれバーで大人のデート。初心者でもこなれた感じでオーダーするコツ
あなたはバーに行ったことがありますか? バーというと、メニューがなくて薄暗い店内、足の届かない椅子、常連と話すマスターを想像してしまい、なんとな~く敷居が高いイメージです。
港区キラキラ女子をめざし毎晩のように飲み会と合コンに参戦している私も、実はバーにはあまり行ったことがありません。
でも! 万が一「二軒目は二人で抜けない?」と誘われたときのために、初めて行ったバーでも余裕を見せられるようになりたい!
ということで、六本木駅のすぐ近くのビルにお店を構える「ミクソロジーエクスペリエンス」で大人のたしなみを予習してきました。
エレベーターに乗り込むもつかの間、扉が開くといきなり店内に。目の前には広々とした大理石のカウンターがあり、やっぱり薄暗い! 高級感がすごい! とおびえていると、すぐに店員さんが来てくれて、席に案内してくれました。ホッ……。
この日はアメリカのバーボンウイスキー「ウッドフォードリザーブ」のアンバサダーとして世界中を飛び回るバーテンダー、トム・バーノン氏がカウンターに立っていて、気さくにおしゃべりしながらカクテルを作ってくれました。
ウッドフォードリザーブは、“手作り、小規模、高品質”がコンセプトのクラフトバーボン。生産規模は小さいですが、そのぶん伝統的な製法で丁寧につくられていることで、本物志向の大人たちから支持を集めています。
今回は、ウッドフォードリザーブを使ったカクテルをいただくことに。まずは、イギリスの数々の有名店でバーテンダーを務めた経歴を持つバーノン氏もイチオシする「オールドファッションド」を作ってもらいます。
ウッドフォードリザーブにシュガーシロップとオレンジピール、そしてアンゴスチュラビターズという薬草系のリキュールが加えられた「オールドファッションド」。
グラスを口元に近づけるとバニラのような甘い香りがふんわり漂って、これだけでいい気分に……。フルーティな味わいと口当たりのまろやかさが格別です。
私はウイスキーの樽の風味がちょっと苦手なのですが、柑橘のフレッシュさを感じるからか、樽の香りはほぼありませんでした。おつまみのスモークナッツもアクセントが効いてます。
ひと昔前のウォッカブームが落ち着いた今、世界ではちょっとお値段高めのプレミアムクラスのウイスキーを使ったカクテルが大流行しているとか。特にこの「オールドファッションド」は、世界中でもっとも売れているクラシックカクテルとして愛されています。
同じウイスキーでも、他のウイスキーと違ってバーボンウイスキーは汎用性が高く、どんな食べ物でも合うのですが、特に赤身のステーキや塩気のきいたチーズのパルミジャーノなどは相性が良いとのこと。ということは、バーボンのカクテルならディナータイムにも楽しめますね! この万能さが、流行の一因かもしれません。
正直、今までウイスキー=おじさんの飲み物、飲み方はロックかソーダ割りというイメージがありましたが、こんなエレガントなカクテルが世界中で飲まれているとは……!
甘いお酒が好きな私も、カクテルなら色々な種類を試せそうなので、初心者はどんな風にオーダーすれば良いのかバーノン氏に聞いてみました。
「日本の方はウイスキーとソーダだけのハイボールを頼みがちですが、それだと普通すぎ。バーテンダーとしてはちょっと工夫したいですね(笑)。
こなれたオーダーをするなら、海外で流行っている薬草の入ったフレンチリキュールを足して少し甘みを出すのがオススメ。お店によってはフレッシュフルーツを置いているところもあるので、好きなフルーツと合わせてもらうと美味しいですよ」
ポイントは、恥ずかしがらず面倒くさがらず、とにかく要望をバーテンダーにリクエストすること。どんなリキュールがお店にあるかも教えてくれますよ。
甘めが好きとか、炭酸を入れたいなど、どんなテイストのお酒が飲みたいかを細かく伝えるのが、自分好みのカクテルをいただく近道ですね!
それをふまえて、私は二杯目を「あまりお酒が濃すぎないさっぱり系」でオーダー。出てきたのはウッドフォードリザーブにミントの葉とシロップなどを加えた「ミントジュレップ」です。
ぱっと見から涼しげなこのカクテルは、アメリカの権威ある競馬レース、ケンタッキーダービーで振る舞われる飲み物としても知られています。ウッドフォードリザーブの深い甘みを感じつつ、ミントの野性味と爽やかさに眠気が覚めてシャキッとします。
他にも、色々なカクテルが盛りだくさんでした。
最後にバーノン氏から、モチベーションが上がる情報も聞きましたよ。
「オーダーだけでなく、出会いの面でもバーテンダーを頼ってOKです(笑)。こういったカウンターの店なら、バーテンダーとグルになってください。フレンドリーに話している姿を見ると、近づきやすい女性だと、お隣の男性客にも思ってもらえますよ」
なんて至れり尽くせりなの……。バーって楽しい! 自分好みの素敵なカクテル(と出会い)を求めて通いつめたいです。

六本木のおしゃれバーを初体験


世界一売れているカクテルを飲んでみた

“こなれたオーダー”なら、ウイスキーのカクテルを


バーテンダーを味方につけると恋もうまくいく

