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「いつもより濡れない…」女医が教える、乾いた部分に潤いを与える“濡れトレ”とは

 性交渉をしたいし、パートナーと愛情を確かめ合いたいと思っているのに、なかなか濡れなくて快感を得られない、もしくは痛みを感じる、ということで悩んでいる方はいらっしゃいませんか? 性行為「どうして彼はもっと気持ちよくしてくれないんだろう」と、次第にパートナーに苛立ちを感じてしまうこともあるかもしれません。 =============== 【女性に質問】いつもより「濡れない」と感じる日はありますか? ある(186) ない(52) 回答時期:2014.08.18~2014.08.29 総回答数:238名 =============== 『いつもより「濡れない」と感じる日はありますか?』という、ラブリサーチのアンケートによると、「はい」と答えた人は、そうではない人に比べて、約3倍も多い結果となりました。  そういう時の対処法は、彼に道具を使ってもらったり、いつもと違う方法をしてみたり、どちらかというと彼に何かをしてもらって解消しようという人が多いように見られますが、今回紹介するのは、彼に何かをしてもらうのではなく、自分で濡れやすくなり、いつもの性行為で得られる快感をより深いものにしようという濡れるためのトレーニング…。つまり、「濡れトレ」です。 より快感を

彼との性行為で「濡れない」原因

肉体的原因  濡れるためには、キスやボディタッチをした時に分泌されるオキシトシンというホルモンが、性的刺激を受けて、性器を充血させて膣内を潤滑にさせるからです。  ただ、仕事で疲れていたり寝不足が続いていることで、ホルモンバランスが乱れていると、オキシトシンが分泌されず、膣内が充血せずに濡れにくい状態に陥ります。  また、過度の冷え性があり血行不良があると、寒い時などは特に、性器周辺の毛細血管が収縮して、濡れにくくなってしまうこともあります。普段から冷え性を自覚している人は要注意ですね。  加えて、普段から水分摂取量が極端に少ない人も要注意。私たちの体の約60%は水分ですが、体が慢性的に水分不足だと、血液循環が悪くなり、同様に血流不全から、濡れにくいという現象が起こってしまいます。極端なダイエットをしている人も同様です。  更年期などで、ホルモンバランスが低下したり乱れている時も、オキシトシンが分泌されず、濡れにくくなるようです。 キス精神的要因  前の性交から時間が経ってしまったり、初めての相手だったりすると、いつもより緊張して交感神経が高ぶり、膣内が濡れにくくなります。  また、何か大きなストレスを感じている時も、交感神経が必要以上に高ぶって、濡れにくくなってしまいます。  もっと根本的に、性行為の相手に対して愛情や愛おしさを感じていなければ、オキシトシンが分泌されにくくなり、膣内が濡れにくくなります。彼の触れ方が的外れであった場合などに、前戯で痛みを感じていたり、痛みを我慢しながら性行為をしている時も、交感神経が働いて血管が収縮し、膣内は濡れにくくなってしまいます。 ストレス

濡れトレ~肉体編~

 では、上記の要因を元に、濡れやすくなる体質作りについてアドバイスしていきたいと思います。「濡れトレ」で、濡れにくい肉体的要因を解決すると、もっと気持ちよいセックスが楽しめることでしょう。 食生活を整える  まずは根本的な食生活の改善ですが、これは思っている以上に重要です。水分摂取量が少ないと自覚している人は特に意識して水分を摂る必要があります。  目安としては、1日あたり2リットル以上の水分を摂取するようにしましょう。尿や汗などで体から出ていく水分を考えたら、2リットル以上の水分を摂ってちょうどです。  代謝を上げたい、ダイエットをしたいと思っている人も、これくらいの水分を摂ることは欠かせません。水分不足は、代謝を低下させて血行不良を起こし、濡れにくさだけではなく、むくみやだるさの原因になります。ぜひ気をつけてみてください。 水を注ぐ 冷え性がひどい人は、栄養バランスの良い食事を心がけてください。冷たいものばかり選ぶ人は、体を温める食べ物をチョイスしましょう。特にコーヒーなどのカフェイン飲料は、体を冷やしやすいと言われているので注意してみてください。温野菜や温かい食べ物を選ぶようにしましょう。 生活リズムを整える  特に女性は、ホルモンバランスを整えるという面で、生活リズムを正すことはとても大切です。  できるだけ規則正しく食事や睡眠をとるように心がけることと、最低でも6時間以上の睡眠を心がけましょう。寝る前にスマホを操作することで脳の交感神経が興奮し、寝つきが悪くなる原因になると言われています。  また、食事をとってすぐに寝る生活をしていると、消化管の働きが弱ってしまう原因になったり、寝つきの悪さや栄養吸収効率の低下につながると言われています。できれば寝る3時間前までに食事を済ませましょう。

濡れトレ~精神編~

 では、メンタル的に濡れにくくなっている人は、どんなことを心がけたら良いのでしょうか。 ストレスストレスを溜め込まない  ストレス過多で濡れにくくなってしまっているケースは、非常に多いです。ストレスでイライラしやすくなり、性行為に集中できなくなったりパートナーに苛立ちを感じてしまうことも原因です。 「ストレスを感じている」と思った時は、仕事の手を止めてリラックスしてみてください。性行為に対して焦るよりも、気分転換をしてみたり、パートナーと少し遠出をして出かけてみたりしても良いでしょう。 「仕事が遅れてしまう」「このままではセックスレスになってしまう」と焦るより、のんびりした気持ちで過ごすことがコツです。 パートナーとの関係を見直してみる パートナーとの関係 もし、パートナーへの愛情不足から濡れにくくなっている場合は、まずはパートナーとの関係性を見直してみてください。  最近、彼と向き合って喋ったりしましたか?きちんとコミュニケーションはとれているでしょうか。もしそうでないなら、セックスに焦る前に、二人できちんと話し合う時間をとること。  そして、「今更」と思わずに、相手をより深く知ろうと、お互いに興味を持つことです。長くお付き合いしているパートナーでも、また新たな発見があることはとても多いものですよ。

まとめ

「濡れにくい」と嘆いている人は、まずは性行為に焦ったり、必要以上に不安を感じないこと。自分の体の問題を解決し、そしてしっかりパートナーとの絆を再確認しあうことで、ゆっくり時間をかけて「濡れやすい体」をイメージしていくことがとても大切です。  性交渉は、若いうちだけのものではなく、頻度ややり方は変わっても、年齢関係なく楽しめるものです。性交と長くお付き合いしていくためにも、ぜひ「濡れトレ」を頑張ってみてはいかがでしょうか。 ▼ライター:山下真理子さんプロフィール 女医、タレント 岡山県出身。医師免許取得後は、医療だけではなく、美容、タレント、モデルとして幅広く活躍している。著書に「夜のお悩み相談クリニック」の他、写真集「診て感じるクリニック」がある。ファッション誌やラジオ番組、バラエティ番組にも数多く出演。 <コンテンツ提供/ラブリサーチ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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【ラブリサーチ】
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