羽生結弦のライバル、ネイサン・チェン19歳。王子様すぎる人物像
フィギュアスケート世界選手権で、日本の羽生結弦選手が出した世界記録を8分後に塗り替え優勝したネイサン・チェン選手(USA、19歳)。羽生選手の得点を22点も上回る323.42点という驚異的なスコアだったことから、フィギュアファン以外の人にもにわかに注目されています。
私たちに親しみやすいアジア系の顔立ちで、ファッション誌でモデルもこなすイケメンです。ダイナミックかつ大人の色気がにじみ出る演技はもう垂涎もの。一見高身長に見えるけど166cmとのことで、かなりスタイルがよさそうです。
フィギュアファンならよく知っているであろうネイサン・チェン選手とは、どんな人なのでしょうか? その人となりを、海外での報道も含めおさらいしてみました。
ネイサン・チェン選手(1999年生まれ)は5人きょうだいの末っ子。苦労人の父親は20代で中国からアメリカに留学して、医学博士号を取り、後に妻となる女性を中国から呼び寄せてアメリカに移住します。
チェン選手がフィギュアを始めたのは3歳のとき。でも、当時はスケート靴を買う余裕がなく、姉のお下がりの靴を履いていたそうです。そこで父親は、マイケル・ワイス氏(元全米チャンピオンのフィギュアスケーター)が奨学金を出していることを知り、申請します。チェン選手は幼すぎて申請はおりませんでしたが、スケート靴の代金200ドルを出してくれました。その後、チェン選手の才能を見抜いたマイケル・ワイス財団は、10年間で約7万5000ドルの奨学金を拠出したのでした(USA Today、2018年2月2日より)。
チェン選手はフィギュアスケートだけでなく、7歳でソルトレークシティーのバレエ・ウェスト・アカデミーに入学して、6年以上・週6回のレッスンを受けました(同USA Today)。同時に、幼少期から体操に数年間打ち込み、おまけにピアノまで弾けるんです。
さらに大学進学試験のSATの数学で満点を取ったという秀才というから、少女マンガから抜け出てきたみたいな人ですね! 羽生結弦選手もかなり少女マンガの王子様みたいと思ってましたが、チェン選手も負けてはいません。
2018年8月、チェン選手はイェール大学に進学しました。イェール大学は1701年設立で、アメリカの大統領やノーベル賞受賞者が数多く輩出した世界最高峰の大学のひとつ。
Number.web(2018/05/14)のインタビューでは、大学にフルタイムで通いながら「統計学を専攻して、同時に医学進学課程(Pre-med)の必須科目も取っていく予定です」として、将来は医大への進学も考えているとのこと。父親が医学博士で、姉の一人も医大に進んでおり、チェン選手は勉学も本気でやっているようなのです。
世界選手権2連覇を成し遂げたトップ選手ですが、羽生結弦選手に対するリスペクトは、ちょっと感動もの。
「彼は僕の憧れで、彼のようになりたかった。彼は他の選手同様スケートに情熱を注ぎ、人生をかけているのがわかる。オリンピックに連覇は簡単にできるものではない。また人として素晴らしくて、他の競技者への気遣いがあるんだ。憧れの人に会うのは少し不安があったけど、想像以上の人でよかった」(筆者訳)と、CBCのインタビューで答えています(今年3月24日)。
また、大のラーメン好きのようで、「今週ずっとこれのこと考えてた」と、ラーメンを目の前にした画像をInsutagramにあげています(今年3月26日)。ネット情報によると、このお店は京都の「麺屋 猪一 離れ」で、たしかにInsutagramの写真とも一致します。
フィギュア、バレエ、体操、ピアノも…

超名門・イエール大学で統計学を勉強
ラーメンと犬が好きみたい
愛犬家でもあるようで、Instagramには犬をモフモフしてるショットがいっぱいです。「早く家に帰って愛犬と一緒に夕陽を見たい」なんてつぶやいてもいます。なんてチャーミングなんでしょう!
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