注目新ドラマ3選、石原さとみら1986年生まれの女優3人主演そろい踏み
仕事に傾倒し過ぎる生き方が問われがちな昨今。今年の春は『わたし、定時で帰ります。』(TBS系列)が面白かった~。
今の職場をリアルに切り取った登場人物たちに共感。自分の職場を振り返って仕事のあり方を考えていたら、『きのう何食べた?』(テレビ東京系列)でも主人公がいそいそと定時で帰宅。パートナーと囲む温かい食卓に安らぎを感じ、今度は人生のあり方を考えさせられました。
さて、現在アラサーとなる世代は女優の層が厚いことで知られていますが、今期の主演には奇しくも1986年生まれの人気・実力共に誇る女優がそろい踏み。今年で33歳になる彼女たちの歩みを簡単に振り返りつつ、それぞれのドラマを生まれ月順にご紹介します。
『海月姫』『東京タラレバ娘』で知られる東村アキコの新作漫画を原作とした『偽装不倫』(日本テレビ系列/7月10日水曜22時スタート)。その主演を務めるのは、1986年4月生まれの杏。
杏と言えば、30代40代女性なら彼女が10代の頃にファッション誌でモデルとして活躍していた頃を記憶する人も多いはず。当時から華やかで目立つ存在でしたが、まさか渡辺謙の娘だったとは、そしてこんなに活躍する女優さんになろうとは。代表作はなんと言っても朝ドラの『ごちそうさん』(NHK総合/2013・2014年)。同作で共演した東出昌大と結婚し、今や3人の子どもを持つお母さんに。感慨深いものです。
そんな彼女が4年ぶりの連ドラ出演となる同作は、婚活疲れしたアラサー女性・濱鐘子(はま しょうこ)が一人旅で出会った男性(宮沢氷魚)に、既婚者ととっさに嘘をついたことから始まるラブストーリー。婚活では自分を偽らなかったがためにモテなかったという彼女が、人妻と嘘をついたことから恋が始まるという皮肉は、責任を伴う結婚という枷(かせ)が外れたからでしょう。
旅行の間だけという期間限定の甘く切ない恋に、現実を生きるアラサー未婚女性はどんな葛藤を覚え、どんな未来を切り開くのか。杏なら明るくハッピーに演じてくれるはず。
今期の月9『監察医 朝顔』(フジテレビ系列/7月8日月曜21時スタート)には1986年5月生まれの上野樹里が登場。同枠で主演を務めるのは、大ヒットした『のだめカンタービレ』(フジテレビ系列/2006年)以来13年ぶりとのこと。
連ドラ初主演を飾った『のだめカンタービレ』で不思議ちゃんキャラの主人公を原作のイメージ通りに演じ、強いインパクトを残した彼女ですが、『ラスト・フレンズ』(フジテレビ系列/2008年)ではガラリと雰囲気を変え、性同一性障害に悩む勝ち気な女性を熱演。さらに、『江~姫たちの戦国~』(NHK総合/2011年)で大河ドラマ主演を果たしました。硬軟自在な演技が“天才”と呼ばれる所以でしょう。
結婚後、久しぶりの連ドラ出演となった『グッド・ドクター』(フジテレビ系列/2018年)の主人公を気遣う小児外科医役も素敵でした。
今回、『監察医 朝顔』で彼女が演じるのは、心優しく優秀な新米法医学者・万木朝顔。ベテラン刑事である父親(時任三郎)と共に遺体の謎を解き明かしていくサスペンスのようでもあり、東日本大震災で行方不明になった母親を想い続ける父娘の絆を描く物語としても見応えがありそうです。上野樹里の哀しみを抱えながら仕事に向き合う役どころに注目したいところ。
杏『偽装不倫』独身なのに人妻だと嘘をつき恋が始まった
上野樹里『監察医 朝顔』のだめ以来13年ぶりの月9主演
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