めちゃうま…いつものポテトチップスに粉かけるだけなのに
忘れられないウマさ、ここにあり。
先日、チェコを旅していた際に、心に残る「おいしい食べ物」に出逢いました。それは、「ポテトチップス」。日本ではまず見たことのない、「パプリカ風味」のポテチです。
チェコのスーパーに行くと、菓子コーナーには「パプリカ味のポテチ」が際立って目立つほど、何種類もそろっています。また、ホテルのラウンジなどでも提供されるなど、身近なスナックとして定着をしています。そして実際に、袋から出してみると、朱赤のキレイな色をまとったチップスが、いい香りを漂わせています。
そして、1枚2枚食べてみると、濃厚華やかな香りが口の中に広がり、手が止まらないおいしさ。うん、ウマい!この風味は、スパイスでおなじみの「パプリカパウダー」からくるものでしょう。
そもそもパプリカは、ハンガリーで品種改良された辛味のない唐辛子で、ほのかな甘酸っぱさや苦みが特徴。ハンガリーやチェコでは、このパプリカをスパイスとして活用した「グヤーシュ」というスープが、広く愛されています。
話をポテチに戻しましょう。私は帰国後もこのパプリカチップスが忘れられず、何とかして日本の材料で作ることはできないかと考えるようになりました。なるべく手軽に、なるべく簡単に。そしてある時ピンと、ひらめいたのです。日本でもパプリカパウダーは安価で手に入る(スーパーで100円台ほど。百均にあったりもする)ので、それを使えばいいじゃないかということに。そしてたどり着いたのが、「コンソメ味のポテチに、パプリカパウダーをほどよく絡める」という手法でした。それでは実際に、作り方をご案内しましょう。
【材料】
・ポテトチップス コンソメ味 1袋
・パプリカパウダー 大さじ1
【作り方】
ポテトチップスの袋を開け、パプリカパウダーを全体的にふりかける。フタを手で閉じながら、よく振って、ポテチ1枚1枚にパプリカパウダーをコーティングさせる。
つまり、パプリカパウダーを加えて振って混ぜ合わせるだけなのですが、結果は期待以上。チェコで食べたものに限りなく近い味に仕上がります。
さあ、気になる方は、是非一度お試しください。ビールのおつまみとしても最高です!
<文、写真/スギアカツキ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
パプリカ味のポテチとは…


チェコ風「パプリカポテチ」の作り方




スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12