「せいせいするほど、愛してる」は昼ドラ?波留は新キャラ開拓か【火曜ドラマ】
【夏ドラマ評 火曜編】
2016年夏ドラマが出そろった。火曜日はジャニーズJr.の帝王に君臨し続けるタッキーがひさびさにドラマに登場。しかも不倫ドラマだというから、彼も大人になったもんだとしみじみ……。
そして、昨年の朝ドラ以来「いつこの人は休んでいるのだろうか?」といち視聴者さえも心配させる働きぶりを見せる波留が刑事ドラマに。この2作を芸能ライター・スナイパー小林が解説していく。宣言しておこう、この夏いちばんの辛口になるかも。
せいせいするほど、愛してる
(TBS/火曜22時~/出演:武井咲、滝沢秀明)
栗原未亜(武井咲)は憧れだったティファニーで広報部員として奮闘する日々。そんな中、行動を共にして仕事をする副社長の三好海里(滝沢秀明)が自分を助けてくれる姿勢や強さに惹かれてしまう。ただ、三好には彼のことを待つ、入院中の妻がいる。そう、この恋は不倫になってしまう。
原作のマンガはあくまでも不倫の恋を基軸にした展開で面白いが、ドラマもそこからブレなければ良かったのでは? というのが率直な感想。というのが、GENKINGや鈴木奈々などバラエティ班がちょい役で出てきて、かえってストーリーを混乱させている。
未亜をいじめたいのか、それとも三好のことが好きなのか、不思議な立ち位置の女部長も登場。多様すぎるキャスティングがドラマの本筋を邪魔しているような気がする。行き詰まった三好がいきなり部屋でエアギターをかましたことも、ちょっと唐突な気が……。
総括すると、ちょっと昼ドラ感が強いのかもしれない。でも視点を変えて、「次は何が出てくるのか?」と期待を寄せながら続きを見守ることにしたい。原作では未亜が発熱していても彼にセックスを求める勢いで、わりと大胆に恋愛を描写している。そういった色っぽいシーンが今後どう表現されるのか、一応期待しておくか。
昼ドラを見ている錯覚に…
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