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『白雪姫』を演じたラテン系女優、「王子はストーカー」と発言し炎上も…評価は上々?

 1937年の名作アニメ『白雪姫』の実写版となる映画『白雪姫』がついに公開された。主役を務めるレイチェル・ゼグラー(23)が「白雪姫のイメージに合わない」と論争を呼んでいた本作。さらに白雪姫役のレイチェルが、アニメ版に出てきた王子を「ストーカーで時代遅れ」、「リメイク版ではストーリーを変える」と発言して炎上するなど、たびたび物議を醸していた。

バッシング浴びるもあくまで前向きな白雪姫役

レイチェル・ツェグラー

レイチェル・ツェグラー

 南米コロンビアの血をひくレイチェルが白雪姫役に抜擢されたことをはじめ、これまで何かと議論を巻き起こしてきた実写版『白雪姫』。今月15日(現地時間)には、米ハリウッドでプレミア(公式上映)が行われ、白雪姫のレイチェルや悪の女王役のガル・ガドットなどキャスト陣も出席した。  ところが、プレミアイベントで通常行われるレッドカーペットでの俳優たちへのインタビューは今回行われず。また、前売り券の販売開始も普段にくらべて遅かったとの情報も。これは、出演者や作品に対する一部ファンからの反発を受け、ディズニーが『白雪姫』のプロモーションを縮小したものとみられている。  けれども主演のレイチェルは、批判をむしろ歓迎している様子。厳しい声にも耳を傾け、ファンの意見を尊重する姿勢をみせている。2月に公開されたメキシコ版ヴォーグ誌の記事でこう語っている。 「私は、この映画に対する人々の思いを、作品への情熱と受け止めている」 「人々を熱狂させる何かに参加できるのは、本当に光栄なこと」 「周りの人たちの意見と常に一致するとは限らない。私たちにできるのはベストを尽くすことだけ」

「雪のように白い肌を持つ白雪姫のイメージと合わない」

 卓越した演技力と歌唱力を持つレイチェル。スティーヴン・スピルバーグ監督のミュージカル作品『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)でいきなりヒロイン役に選ばれ、ゴールデン・グローブ賞女優賞にも輝いた実力派だ。  けれども、ラテン系である彼女が白雪姫役に選ばれたことは、一部の保守的なファンから強い反発を招くことに。いわゆる、ヨーロッパ人女性を象徴する“雪のように白い肌”を持つ白雪姫のイメージと合わないと批判された。
 レイチェルの発言も更なる論争を巻き起こした。2022年には、1937年のオリジナル作について、「女性(白雪姫)につきまとう男性(王子)のラブストーリーに焦点があてられていた。奇妙よ、奇妙だわ」と発言。オリジナル版に出てくる王子を“ストーカー”と表現し、そういった男性を登場させる物語を「時代遅れ」と語った。  また「今は1937年ではない」とも述べ、「リメイク版では、白雪姫が王子様に救ってもらうようなストーリーにはしない」と明言。脚本を見直す考えも示していた。  これに対して一部のファンから、「オリジナル作を軽視している」「これまで白雪姫が掲げてきた“愛の力”というテーマが失われた」と否定的な声が相次いだ。  実写版をめぐっては、1937年のアニメ版の監督を手がけたデヴィッド・ハンドの息子、デヴィッド・ハンド(父と同姓同名)が「失望した」と苦言。かつてディズニーのデザイナーとして働いた経験を持つ彼は、「実写版はストーリーや登場人物の思考回路を変えている」「自分は到底賛成できないし、父とウォルト(ディズニー)も同じ気持ちだと思う」とし、オリジナル作への“侮辱”と反発していた。
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前評判を覆し評価は上々?! 観客の反応は……
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