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「下味冷凍」でぐぐっと時短。鶏もも肉にあう、冷凍前の下味とは…

 冷凍保存というと、買い過ぎた食材を冷凍する、または、作り過ぎた料理を冷凍する、そんなイメージですよね。

写真はイメージです

 ところが! 昨今の冷凍は保存だけにとどまらず、下拵えから調理までできちゃうのです。『ぐぐっと時短&もっと絶品! 決定版 感動の冷凍術』(宝島社)は、冷凍生活アドバイザー・西川剛史氏の冷凍ノウハウを凝縮した1冊。 「冷凍術を活用することで、おいしさや栄養を損なうことなく、調理にかかる手間と時間を効率的に減らすことを、『手抜き』ではなく『手間抜き』と呼んで、日々みなさんにご提案しています」とはまさに、冷蔵庫に貼っておきたいような格言です。

おいしく食べるための「冷凍保存ルール」

 私も主婦のはしくれ、冷凍庫にはお世話になっております。が、食材や料理をジップロックに詰めて冷凍庫にイン。これって実は、不十分だったのです。新鮮さや見た目などをキープするため、冷凍保存にもルールがありました。 決定版 感動の冷凍術・できるだけ空気を遮断する  乾燥と酸化を防ぐために、ジッパーつき保存袋やラップを使って食材を空気から遮断。ジッパー付きの保存袋の場合、四隅まで食材を隙間なく入れて平らにならしたら、ジッパーの中央部を少し開けたまま、両手で袋内の空気をしっかり押し出してからジッパーを閉じる。  ラップで空気を遮断する場合、食材の表面をラップでぴったりおおってから、ジッパー付き保存袋に入れて空気を遮断する。カットした野菜、肉や魚の切り身など、断面が見えている食材は必ずラップで包む。 ・できるだけ早く冷やす  凍らせるスピードが遅いと、食材の水分が大きな氷結晶となって細胞を破壊し、食感や風味が悪くなる。  いかがでしょうか。最低限これだけは守ってほしい、というルールを本書から抜粋してみました。ジップロックのみ、あるいはラップのみで冷凍していた私も、今日からジップロック&ラップの二段仕込みでいきたいと思います。

料理がラクになる「下味つけて冷凍」

 大量買いした肉や魚を小分けにして冷凍。ここまではいたってポピュラーなやり方。本書では、その先の先まで見通しています。一番手っ取り早いのが、「下味冷凍」。冷凍ついでに下味までつけてしまおう、というまさに「手間抜き料理」の決定版です。  バリエーションのきく食材といえば、鶏もも肉。こちらの「かんたん下味冷凍」をご紹介します。
料理がラクになる「下味つけて冷凍」

『ぐぐっと時短&もっと絶品! 決定版 感動の冷凍術』(宝島社)

☆鶏もも肉+塩+オリーブオイル 【材料(1人分)】  鶏もも肉  1枚(約250g)  オリーブオイル  大さじ1  塩  小さじ1/2 <冷凍の仕方> 1 鶏肉の表面についている水分をペーパータオルでふき取る 2 1の鶏肉にフォークを1㎝間隔に刺して穴をあけてから、両面にまんべんなく塩をふる 3 保存袋に2の鶏肉を入れ、オリーブオイルを加えて全体になじませながら空気を抜き、なるべく平らに広げて冷凍する  冷凍するさいに塩とオリーブオイルを混ぜるだけです。本書には、解凍してハーブを加えて焼くだけの「チキンのローズマリーソテー」他、「鶏の照り焼き」「チキンのトマト煮込み」とアレンジレシピも各種。私は単純に、ハーブソルト少々とお醤油少々で焼いてみましたが、オリーブオイルに漬け込んだおかげでしょうか、いつもよりふっくら仕上がりました。
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豆腐がお肉になっちゃう冷凍術
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