冷凍したら、お豆腐がお肉に早変わり。そんな節約とダイエットに貢献する冷凍術があるって、知っていましたか。これぞ食感チェンジの冷凍術。さっそくやってみましょう。

『ぐぐっと時短&もっと絶品! 決定版 感動の冷凍術』(宝島社)
☆トーフミート
【材料(2人分)】
豆腐 1丁(350g)
※木綿豆腐、絹ごし豆腐のどちらでもOK!冷凍すると、木綿豆腐は高野豆腐のようなしっかりした食感に、絹ごし豆腐は湯葉を重ねたような上品な味わいに変化する
<冷凍の仕方>
1 豆腐は水切りしてから、8等分に切る
2 保存袋に、1の豆腐を崩れないように並べて入れ、空気を抜き、トレーにのせて冷凍する
※豆腐を冷凍すると黄色くなりますが、解凍すると元の白さに戻ります。
解凍後は、やさしく手でしぼって、水分を抜いてから調理してください。
私、「冷凍豆腐のからあげ」を作ってみました。本書にもレシピは掲載されていますが、基本的には鶏肉でからあげをつくるのと変わりません。冷凍豆腐は流水解凍してから手でしぼって水分を抜くのですが、豆腐を絞る概念が今までなかったので、そこはちょっと緊張しました。しかし、冷凍した豆腐はもはや通常の豆腐ではなく、崩れる心配はなかったです。下味を染み込ませてから追加で軽く絞り、片栗粉をつけて油へ投入。ここでも皆さん、心配事がありますよね。はい、油はねです。私もかなり警戒したのですが、二段仕込みならぬ二段絞りをしたので、油はさほどはねませんでした。
見た目は厚揚げ、食感はお肉。栄養がありつつカロリー控えめ、というありがたい一品の完成です。
今まで漠然と冷蔵庫に食材や料理を入れていた私ですが、本書を一読し、冷蔵庫の機能を再チェックしました。冷蔵室、チルド・パーシャル、急速冷凍室、冷凍室、野菜室、と5種類に分類されているではないですか。当然、温度も特性も異なります。本書には、冷蔵と冷凍の使い分けも載っていますし、卵やわかめ、チーズなど、「これも冷凍できるの?」な食材の冷凍方法もバッチリ網羅。もはや、冷凍できないものはないかもしれません。
アボカドを冷凍すればアイスクリームになる? そんなミラクルを、あなたも本書で味わってみてはいかがですか。
―
小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx