大坂なおみ、ガガら、全米抗議デモに応援コメント。在米日本人は何を思う?
5月25日に米ミネソタ州・ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に拘束され死亡した事件を発端に、人種差別に抗議するデモが全米に拡大しています。
トランプ大統領の“暴力賛美ツイート”を受け、歌手のテイラー・スウィフト(30)やレディー・ガガ(34)は怒りを爆発させました。
4年前の大統領選挙では、自身の政治的立場をはっきりすることを控えていたテイラーでしたが、今年の選挙では反トランプを貫くことを示唆。
「就任してからずっと白人至上主義者や差別主義者たちを煽り続けてきた上に、人々を暴力で威嚇しながら道徳的に優れているフリをするなんて、どんな神経? 『略奪が始まれば銃撃が始まる』ですって??? 11月には大統領から引きずり下ろしてやる」と、ツイートしました。
ガガは、「私たちはもうずっと前から、トランプではダメだと気づいていました。彼は黒人の命が次々と失われていくのを何もせず傍観し、偏見に満ちた言動を取ってきた人物。無知の差別主義者です」と、トランプを全面否定。
黒人コミュニティが歴史的にアメリカで置かれてきた立場にも言及し、彼らを支持するコメントで締めくくっています。
「黒人社会の声は長い間、無視されてきました。彼らが何を言っても、彼らを守る存在であるべき私たちのリーダーは聞く耳を持ちませんでした。
今、黒人コミュニティは他の全てのコミュニティからのサポートを必要としています。私は可能な限り効果的で非暴力的な方法で、変化に必要なメッセージを発信していきます」
一方、歌手のビリー・アイリッシュ(18)は、「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」というスローガンに対し、「All Lives Matter(全ての命が大切)」をかぶせてくる白人ファンたちにインスタグラムでぶち切れ。「あと一人どこかの白人が『All Lives Matter』と口走ったら、私は正気を失う。とにかく黙れ!」と、出だしから怒りをぶちまけました。
「誰もあんたの命が大切じゃないとは言ってないし、あんたのことを話題にしてない。もしもどこかの家が火事だったら、あんたは消防車を全ての家に向かわせるの? 全ての家が大切だから? 答えは、NO!だよ。そんなことする必要ないからね。
今この瞬間、私たちは長く続いてきた黒人への迫害について声を挙げなきゃならないんだ。『Black Lives Matter』というスローガンは、他の命が大切じゃないという意味ではない。アメリカ社会が明らかに黒人の命をぞんざいに扱ってきた、その事実に目を向けさせるための呼びかけなんだから」
トランプ大統領の「略奪が始まれば銃撃が始まる。ありがとう!」という扇動的なツイートもあり、抗議デモは沈静化するどころか各地で州兵が出動する騒ぎに発展。 スターたちもSNSで人種差別に抗議する声を挙げています。
テイラー&ガガ、トランプの暴力的なツイートに反発

テイラー・スウィフト

レディー・ガガ
ビリー・アイリッシュぶち切れ、大坂なおみは痛快な切り返し

ビリー・アイリッシュ
テニスプレーヤーの大坂なおみ(22)は、 「おかしいな。チェーンを身に着け、ジムでヒップホップを流し、拳を突き合わせるポーズでスラングを使う人たちが、急に静かになったわね」 と、日頃ブラックカルチャーを真似している人たちが、この問題に対して声を挙げないことを皮肉交じりにツイート。 また、「政治とスポーツを混同させるな」というコメントへ痛快な切り返しをし、多くの共感を得ています。 「アスリートは政治的発言をせず、ただ楽しませてくれればいいと言われるのはイヤです。 まずこれは人権問題だし、それになぜあなたの方が私より発言する権利があると思うのですか? その理屈でいけば、IKEAの店員はGRÖNLID(ソファ)のことしか語れなくなってしまいますよ」
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