サンリオキャラ大賞、アメリカで3位!謎の「アグレッシブ烈子」って?
6月9日、全世界から1455万6939もの投票が集まった「2020年サンリオキャラクター大賞」の結果が発表されました。
総合順位は1位「シナモロール」、2位「ポムポムプリン」、3位「ポチャッコ」に続き、4位に「マイメロディ」、5位に「ハローキティ」と、馴染みのあるキャラクターたちが並びましたが、海外のランキングでは聞いたことがあまりないキャラクターも。
特に、「アグレッシブ烈子」がアメリカとブラジルで3位にランクインしたことを意外に思うファンが多かったようです。
「アグレッシブ烈子」は、25歳独身、蠍座のA型。丸の内にある会社の経理部で働く、腰掛けOLのレッサーパンダで、仕事でのストレスがたまると、一人カラオケに行ってデスメタルを歌い、その鬱憤を発散するメタル女子という設定です。
最近のキャラ【本人】のツイッターでは、「リモートワーク肩こりがち!」「電話もこないし話しかけられないし無駄に長い会議もないから在宅ワークの方が捗る…!!!」「満員電車・無駄な会議・面倒な上司がないリモートワークずっとしてたい!!!!!!」など、コロナ禍で多くのOLが感じていた本音をぶっちゃけ。
「アグレッシブ烈子」が世界的に知られているのは、Netflixオリジナルシリーズとしてアニメ化されていることが大きく影響しています。
2018年にスタートした同シリーズは、アメリカ最大の映画批評サイト「ロッテントマト Rotten Tomatoes」での評価も高く、シーズン1が評論家100%、観客96%の満足度を記録。
2020年中にもシーズン3の配信が予定されており、英語版コミックやモバイルゲームもリリースされ、また、缶ジュースやスナック菓子などの関連グッズがコンビニで売られているほどの人気ぶりです。
シーズン1に「B+」評価をつけた『インディワイヤー Indie Wire』は、「美味しい軽食やビールが提供される一人用カラオケルーム」や「他人へ物を渡すときは両手が礼儀」といった細かい日本独特のカルチャーが、アメリカの視聴者の心を掴んだ原因の一つだと紹介。
「烈子は日本社会が期待する“女らしさ”に応える口調や抑揚でしゃべっているが、それは英語で真似できることではありません。しかし、これこそが本作の核心なので、英語吹き替えではなく日本語音声で観ることをオススメします」
また、『ザ・ヴァージ The Verge』は、「あのサンリオが、職場での性差別やミレニアル世代の不安をリアルに描いた予想外のヒット作」と紹介。現実社会の問題をシニカルに描くことで、世の中に幻滅しているミレニアル世代の共感を得たのだろうと分析していました。
投票してくださった方ありがとうございまぁあああす!!サンリオの中でも烈子に投票する人はロックな人だと思いまぁああああす!!! #Thankyou #アグレッシブ烈子 #Aggretsuko https://t.co/9XQCmu66Ql pic.twitter.com/uzW3yaf2Cj
— アグレッシブ烈子【本人】 (@retsuko_sanrio) June 9, 2020
パワハラ・セクハラ上司をデスメタルでぶった切る
子どもたちから愛される可愛らしいキャラクターが多いサンリオワールドの中でも、ストレス社会に生きる大人の女性を意識した、異色のキャラクターと言えるでしょう。 「2020年サンリオキャラクター大賞」の公式サイトでも、「メルヘンな雰囲気を壊してしまい大変申し訳ないと思っております(汗)。今回もがんばれっさー★」と、自虐とダジャレの入り混じったコメントを残しています。 そんな烈子、総合順位では45位なのに、アメリカとブラジルでは3位。なぜそんなに人気なのでしょうか?いろんな立場の人いるから大きい声で言えないけど、満員電車・無駄な会議・面倒な上司がないリモートワークずっとしてたい!!!!!! #在宅勤務 #キャラクター大賞の投票は今日まで pic.twitter.com/RHTl0ejs56
— アグレッシブ烈子【本人】 (@retsuko_sanrio) May 25, 2020
ロッテントマトの満足度96%のアニメが人気
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