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ネトフリドラマ降板の俳優、性的暴行で逮捕されていた。宗教団体も関与か?

 俳優のダニー・マスターソン(44)が今月17日、3件の性的暴行容疑で逮捕・起訴された。2017年に性的暴行疑惑が浮上し、ネットフリックスのドラマ「ザ・ランチ(The Ranch)」から降板していたダニーだが、その後も複数の女性からの訴えが続き、捜査が続けられてきた。いずれも20年近く前に起こったとされる出来事だが、事件がなかなか明るみにならなかった背景には、新興宗教サイエントロジーの存在があるようだ。

有罪なら“最大45年の禁固刑“の可能性も

ダニー・マスターソン

ダニー・マスターソン

 主にテレビドラマで活躍し、私生活では女優で妻のビジュー・フィリップスとの間に6歳の娘もいるダニー。しかし、2001年から2003年に起きたとされる3件の性的暴行に関与している疑いが浮上し、2016年から捜査が続けられてきた。そして今年6月17日(水)に逮捕。しかし、保釈金330万ドル(約3億5000万円)を支払い、現在は釈放されている。  ダニーには、2001年に当時23歳だった女性2003年4月に当時28歳だった女性同じく2003年10月から12月にかけて当時23歳だった女性に自宅で繰り返し性的暴行を加えた容疑がかけられている。  9月18日に出廷が予定されているが、有罪となれば最大で45年の禁固刑が科される可能性もあるという。  自身の無罪を主張しているダニーは、“世間の流れに便乗し、自身や家族を傷つけた者“を訴えると宣言。法廷で戦う姿勢を示している。  ダニーの弁護士トム・メセロー氏も声明を発表し、疑惑は虚偽であると主張している。 「マスターソン氏は無罪であり、全ての証拠が公になり、証人が証言する機会を得られれば、疑いが晴れると確信しています」 「もちろん、マスターソン氏と夫人は、20年近く前に起こったとされることで起訴されたことに完全にショックを受けていますが、家族ともども、最終的には真実が表に出るという思いに励まされています」 「マスターソン氏やその人格を知る人は、この疑惑が虚偽であることを知っています」  またこの3件とは別に、性的暴行2件の申し立てがあったが、証拠不十分や時効を理由に不起訴となっている。

新興宗教が「通報するな」とプレッシャー?

 ダニーの性的暴行をめぐっては、複数の女性からの訴えが相次いでいるが、昨年8月には4人の女性が、ダニーと宗教団体サイエントロジーを相手取り訴訟を起こしている。女性たちは、性的暴行を警察に通報したことに対する報復として、ストーカー被害などにあったと主張している。  サイエントロジーは、トム・クルーズやジョン・トラボルタをはじめ多くのハリウッドスターが信仰している新興宗教で、ダニーも信者の1人。事件当時、警察に通報しないよう女性たちにプレッシャーをかけたと伝えられている。  そのため、当初は性的暴行について口をつぐんでいた女性たちだが、あることをきっかけに名乗り出る決意をしたのだという。それが、女優リア・レミニ(50)によるドキュメンタリー番組『サイエントロジー・アンド・ザ・アフターマス』だ。
 リアは元サイエントロジーの信者だが、現在は脱会し、団体を痛烈に批判。この番組では、団体の闇に迫るとともに、ダニーから性的暴行を受けたとされる女性達へのインタビューも行っている。  ダニーの逮捕を受け、リアはツイッターを更新、団体に対し警告を発している。 「ついに、サイエントロジーの被害者たちの声が聞かれることとなった! 神を称えよ! サイエントロジーへ、これは始まりにしか過ぎないわ。あなたたちが処罰を免れる日々は終わりに近づいている!」  これまで訴えを起こした女性のなかには、ダニーの元交際相手も含まれている模様。そのためダニー側は、「女性は過去にもうそをついたことがある」「女性は暴行された(と主張している)後も交際を続けていた」などとして、女性側の訴えを否定。さらに、「リアの反サイエントロジーの番組の関係者が、(宣伝のために)性的暴行を告発するよう女性たちをけしかけた」とも主張していたが……。今後の裁判の行方が注目される。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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