「強盗?! 殺される」寝てたら知らない男が入ってきて、動くこともできず…
寝ている時にふと目が覚めて、意識はあるのに体が動かせなくなる金縛り。一種の睡眠障害と言われていますが、それだけでは片付けられない不思議な体験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ふわりとしたパステルパープルのスカートがよく似合う、都内でOLとして働く高原梨絵さん(30歳・仮名)もその一人。それは今から3年前のお盆に、秋田にある実家に帰ったときのこと…
大学で東京へ出てきて以来、お盆と年末年始は毎年かかさず実家に帰るという高原さん。
「一昨年のお盆も実家に帰って、庭の畑で採れたきゅうりをかじりながらテレビを見たり、昼間からビールを飲んだり休みを満喫してました。あっ、今年は帰省してないですよ。コロナが流行したせいで父親に帰ってくるなって言われたので…。
それで私の部屋なんですけど、数年前から完全に物置状態になっていて、母親が買った謎のダイエット器具とか、父親の使ってないゴルフクラブとかが置きっぱなしで。いや、捨てなよって感じなんですけど、家を出たからってどんどん物を詰め込むので、私は1階の畳の部屋で寝てたんです」
その日も1階の部屋で寝ていた高原さん。ところが、なぜか夜中にパッと目が覚めます。
「急にパッと目が覚めると、視線がドアのほうに向いていて、男の人がフッと部屋に入ってきたんです。30~40代くらいのメガネをかけた、背が高くガッチリした体型の男性で、軍服みたいな服を着てました」
「『えっ、強盗じゃん。殺される!』って思ったけど、金縛りになってて声も出ないし、手足も動かせないし、とても怖かったです。でも私のほうをまったく見ずに、ドアの正面にある窓のほうをジーッと見ていたので、少しそれが引っかかったのですが、気づいたら朝になってました」
次の日、仕事で東京へ帰った高原さんはこの出来事を会社の上司に話したそう。
「お盆にこんなことがあったって話したら、『その男が見てた先に何かあったんじゃない?』と言われたんです。たしか窓の外は裏庭で、樹齢何十年にもなる大きい木があったなって思い出したものの、それがどう関係してるのかさっぱりで」
それ以来このことはすっかり忘れてた高原さん。ところが、「去年お盆に実家へ帰ったときに手がかりを見つけたんです!」と話を続けます。
実家でダラダラしながら休みを満喫
寝てたら見知らぬ男が部屋に入ってきた

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