“子どもおばさん”と呼ばれた40代女性。「子どもができたら夫がかまってくれない」
長年の実家暮らしが原因で夫と価値観が合わない女性。前回、40歳で両親のことを「ママ、パパ」と呼び、結婚しても「実家のほうがいい」と言っていた一人っ子女性・谷田エミさん(仮名・41歳)の現在を取材しました。
子ども欲しさにお見合いパーティーで出会った男性とスピード入籍したものの、家で構ってくれない夫に不満を漏らしていたエミさん。さらには「夫が子作りに積極的じゃないので、子どもができる気がしない」とボヤいていました。しかし、あれから1年……。なんとエミさんから男の子を出産したという連絡が来たのです。セックスレスは解消したのでしょうか?
「セックスレスは解消していません。あれから、揉めに揉めて夫に『子どもを作る気がないのなら今すぐ離婚する』と告げて体外授精をすることになったんです。実は私、30代前半の頃から子どもがほしいとずっと考えていたので卵子凍結をしていたんですよね。それで体外授精に挑戦したら、1回目で妊娠したんです。前回のインタビューの直後です」
念願の出産をし、順風満帆のようにも見えるエミさん。以前は、「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」など最低限の挨拶をしてくれない夫に対して不満を抱えていましたが、問題は解決したのでしょうか。
「それも解決していませんよ。以前は私も仕事をしていたので、家でのストレスは外である程度で発散できていたのですが、産休に入って家にいるようになってからは夫に対するストレスがどんどん溜まっていきました。かといって外にも飲みに行けないので、親友を家に呼んで何度か愚痴を聞いてもらっていましたね。
あと、どうしても我慢できなくなったときは実家に帰って親に話を聞いてもらうこともありました。でも、今は夫の会話がないことよりも、さらに我慢できないことがあるんです……」
どうやら、以前に増して夫に対する不満が溜まっている様子のエミさん。その理由とは何なのでしょうか。
「夫が息子にばかり構って私のことをまったく相手にしてくれなくなったことです。これを言うと友人には『その感覚はおかしい』と言われるんですが、よく男性が生まれてきた我が子に奥さんを奪われたと感じヤキモチを妬くという話もあるので、私もそれに近い感じなのかなと……。さらに、子どもが生まれてから夫が私のことをますます女性扱いしなくなったことにも腹立つんです。以前なら、ハグとかしてくれたのに今はそれすらなくなってしまって。
それでストレスがすごい溜まって、つい夫に『アンタと離婚して、私のこと女と見てくれる人と再婚してもいいんだからね』と言ってみたんです。夫は『じゃあ、俺は1人になっちゃうってこと?』と言っていましたが、そんな言葉求めてないんだけど……と呆れましたね」
1回目の体外授精で妊娠
「子どもが生まれてから、女扱いしてくれない」

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