年始LINEを元カレに既読スルーされても諦めない、34歳女性の地味な復讐
昔なら、フラれて連絡を絶たれたら、打つ手がなかったでしょう。でもSNS時代の今は、相手のSNSやらフォロワーやらをたどって、いろんな工作を仕掛けたくなりますよね。たいてい時間のムダなのですが…そんな実例を取材しました。
「もう年下はこりごりなんです」
そう話し始めた会社員の真美子さん(仮名・34歳)には、1年ほど付き合っていた3歳年下の彼氏がいました。出会いのきっかけは、“地下神殿”。
「埼玉に、『首都圏外郭放水路』って呼ばれる巨大な治水施設があるんです。“地下神殿”と呼ばれている人気の見学スポットなんですが、徒歩や電車で行くにはすごくアクセスが悪くて。友達が車を出してくれることになって、4人で出かけました。そのとき、車に同乗していたのがS君だったんです」
友達の紹介で知り合ったS君。真美子さんのほうが、気になってしまったそうです。
「道中、ずっと後部座席で一緒だったんです。お昼もみんなでラーメン屋に寄って、ほぼ一日一緒に行動をしたせいで、すぐに仲良くなって、連絡先を交換しました」
S君は、年下だし奥手だと思ったそう。
「2年間彼女がいないと聞いていました。2人で飲んで終電を逃したときも、タクシーで普通に家まで送り届けられてしまい、なかなか仲が進展しなかったんです。だから、私のほうから『付き合ってほしい』と告白しました」
交際は順調にいき、定期的に会ってデートするようになった2人。真美子さんは結婚まで考えていたというのに、どうして別れてしまったのでしょうか。
「彼は地銀勤めでまじめなタイプ。『猫を飼いたいから引っ越しをしたい』と言っていたので、一緒に住めば結婚するきっかけになるかもと思っていました。でもデートで喧嘩をしてしまったんです。私が3種類のカレーセットを頼んで、残してしまったら、帰り際に『僕はご飯残す人、大嫌いなんだ』って、めちゃくちゃ怒り出したんです。
『いつも食べきれないのに、一番多いセットを頼む』とキレられました。でも食べたいものを食べたいじゃないですか……。銀行員だからというわけではないですが、お金には細かかったです」
そんなS君から「しばらく距離をおきたい」と言われ、一旦は引き下がりました。
「もともと、あまりLINEなどは送らないタイプ。スタンプを使っているのも見たことがありませんでした。『SNSもやらない』と言っていたので、硬派だと思っていました。仕事などが落ち着けばまた会えると思っていたんです」
ところが真美子さんは、S君の形ばかりのTwitterで、あることを発見してしまいます。
奥手な彼に、自分から告白して
「僕はご飯残す人、大嫌いなんだ!」

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