芸能界の闇…アイドルになれるとスカウトされた女性が体験したこと
「人生、山あり谷あり」ということわざもあるように、浮き沈みがあるのが人生というもの。恋愛や仕事、人間関係…何がきっかけで良い方向にいったり、悪いことが起きたりするかはわからないものですよね。今回は実録シリーズ「人生の転機、上がったり下がったり」から、過去の人気記事を再録します(初公開2018年4月27日、情報は掲載当時のものです)。
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春ですね。春といえば転機の季節で、就職や進学、はたまた夢を追いかけるために上京してくる方も多くなります。一方、都会に出てきて、甘い言葉につられて痛い目にあう人も少なくないようです。
夢を追う若者を食い物にする黒い大人たち……。アイドルを夢みて上京し、ひどい経験をしたというリサさん(仮名30歳/広告代理店勤務)に話を聞きました。
「特にやりたいコトもなかったんですけど、ルックスとスタイルには自信があったので、“芸能人になったら楽して稼げるかな!?”くらいの気持ちで、地元の専門卒業後に上京しました。それから毎日のようにオーディション受けたり、スカウト待ちで原宿とか渋谷に行ってました」
仕事はしていなかったんですか?
「銀座のクラブでバイトしてました! オジサンの相手は得意ではないですけど、他のバイトと比べて圧倒的に効率が良いし、遊びたいしブランド物買いたいし!」
典型的なイケイケ女子のリサさんですが、デビューまでこぎ着けたのでしょうか?
「はい。原宿でスカウトされました。“アイドルになれるよ”って言われたんですけど、ふたを開けてみたらAVでした(笑)。今だから笑えますけど、その時はあせりましたね~。でもノセ方が上手であれよあれよと裸の宣材写真(=宣伝用のプロフィール写真)を撮ってしまいましたね」
いや、笑えないです。AV女優としてデビューしたんですか!?
「いえ、結局その時はやりませんでした。宣材撮って、企画の打ち合わせして、契約スレスレのところで我に返りました。
“親の顔が浮かんだ”とか“何しに東京来たんだ?”というより“好きでもない男とヤりたくない!”と思って(笑)。それからスカウトが怖くなって自分で応募しまくったら、なんとかレースクイーンに引っかかりました!」
元レースクイーンの芸能人も結構多いですもんね。
「ですよね! なんとなくレース(=レースクイーン)やってれば、その流れで芸能人になれるかなって思ってて」
聞いているだけでもリサさんの、その安易な考え方は心配です。
「レースクイーンの後はグラビアに転向しました。転向っていうより……そういう仕事しか来なかったというか。レースクイーン自体、肌の露出が多いからか、水着とかセミヌードばっかり!」
どんな仕事がしたかったんですか?
「私ゲーム好きなので、しょこたん(=中川翔子)みたいなヲタ系アイドルにはぼんやり憧れていました。CSのゲーム系の番組に、ゲームコスプレして露出度高め(笑)で出演させてもらった事はありました」
とはいえ、週刊誌の表紙になったりテレビ出演するワケでもなく、タレントとしての収入は月に何度かある水着撮影会のギャラの数万円程度。でもホステスのバイトがあるから、生活する分には不自由はなかったようで。
「彼氏と同棲もしてましたし、そこは大丈夫でした。それにしても遊びましたね~。就職して忙しそうな友人を横目に毎日毎日飲んだくれて、彼にも半分あきれられてたと思います。でもその時は、“とりあえず楽しければいいじゃん!”って思ってたんですよね」
そんなリサさんはタレントとして大成するワケもなく……。

写真はイメージです(以下同じ)
上京早々にスカウトされるも…

レースクイーンからグラビアへ

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