ブラックバイトがひどい!仲間のセクハラを店長に直訴したら嘘つき扱いされた上に…
さまざまなハラスメントの中でも、女性にとって特に嫌なのが「セクハラ」。コンプライアンス遵守が叫ばれる中、徐々に減ってきていますが、ほんの数年前はもっと被害に遭う女性も多かったかもしれません…。今回は実録シリーズ「私達の身近な「セクハラ」」から、過去の人気記事を再録します(初公開2018年1月7日、情報は掲載当時のものです)。
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最近、“ブラックバイト”として、パワハラや賃金の未払いが問題になっていますが、パワハラだけではなく、アルバイトに対してのセクハラも行われているのが現状です。
ファミリーレストラン「サイゼリヤ」で、アルバイトから働き始めて正社員を目指していた20代女性が、既婚者で上司だった副店長に何度も性交を強要されたのを苦にして、2014年12月に自室のベランダで首をつって自殺しました。女性の両親らは、副店長らとサイゼリヤを訴えており、現在も係争中です。
同僚アルバイトへのセクハラを目撃したことがきっかけで、正社員によって追い詰められ、バイトを辞めたという経験者の話を聞いてみました。
当時大学1年生だったアヤナさん(仮名/21歳)が人生初のアルバイト先に選んだのは、複合商業施設内にある、やや高級な和食料理店。ビジネスビルに隣接していたことから、接待や打ち合わせで利用する客も多く、息つく暇もないほどの忙しさだったとのこと。
「社員は店長とホシノさんという男性、昔気質の板長の3人だけ。あとはすべてアルバイトですが、板長の弟子以外、全員女性でホール専任でした」
店長は鋭い視線で働きぶりを監視しているような、近寄りがたいタイプ。アルバイトには絶対にレジを触らせず、さらに、少しでも手が止まったり話したりすると怒鳴りつけるため、常に緊張感が張り詰めていたと言います。
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写真はイメージです(以下同じ)
正社員が3名の男性で他は女性アルバイト「性別=立場」の偏った職場

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一方、社員のホシノさんは、おしゃべり好きで人懐っこい性格。店長の目を盗んでは女性スタッフの仕事を手助けし、冗談を言って場を和ませたりもしてくれたそう。
「店長の意向で、シフト前後の控室利用は5分以内、歓迎会などアルバイト同士の集いは禁止などのルールがあり、スタッフ同士が仲良くなるきっかけがほとんどありませんでした。でも、ホシノさんのおかげで、先輩たちともそれなりに親しくなれました」
半月ほどで仕事に慣れてきたアヤナさんは、少しずつ余裕も持てるように。すると、これまで親切と感じていたホシノさんの行動に違和感を覚える出来事が目に留まります。
「マリさんというおとなしい先輩スタッフにだけは、『おつかれ』って肩を揉んだり、些細なことでも『よくやった』って頭を撫でたり、やたらとつきまとっていたんです」
そしてある日、すれ違いざまにマリさんのおしりを撫でるように触る光景を見てしまったとのこと。
「さすがにこれはセクハラだと思いました。帰り際マリさんを待ち伏せて話を聞いたところ、本当は辞めたいくらい苦痛に感じているものの、どうすることもできずに我慢しているとのことでした」
親切だと思っていた社員の本性
