AVのマネはするな!女性と男性はそもそも“スタートライン”が違う|性活コラム
【AV男優・森林原人の性活コラム 第42回】
経験人数延べ9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人さんが、性にまつわるあれこれについて語ります。電子書籍『セックスお悩み相談室 #1 私イケないんです編』も発売中です。
AVのマネをすると、セックスで失敗するという話をよく聞きます。だけどこれはAV云々の話ではなかったりします。
そもそも論として、男性と女性で、セックスをする際に抱く感情のゼロ地点というのがずれていることをまず知ってほしいんです。
セックスに対する気持ちとして、「したくない」「こわいな、不安だな」「してもいいかな」「したい」「もっとしたい」と5段階あるとしましょう。ポイントは、「こわいな、不安だな」という気持ちがあるってことです。
たとえば、男女が行為を持ってデートをしているとします。男性は「したい」と思うことが多く、それに女性がどう応えるかを気にしますが、セックスで自分が傷つくこわさや不安は少ないです。
一方、女性はすることになる想像をした時に、「したい」や「してもいいかな」となるわけではなく、「こわいな、不安だな」となっています。相手への好意があったり、関係性にトキメキがあると、女性自身が、自分のセックス感情のスタート地点が、「こわいな、不安だな」から始まっていることに気がづいていない場合も多いんです。相手への感情と、セックスという行為そのものに対する感情を切り分けることが難しいからです。