実際のところ、そういったニーズに応えるビジネスをしている僕が言うのもなんですが、重要なのはそこじゃない。
不安や怖いという気持ちでいる女性の気持ちが「してもいいかな」というステップに上がってきてくれるのを、待つことが最大級に大切なんです。

会話をしたり手を繋いだり、抱きしめたり髪を撫でたり、時には微笑み合ったり優しいキスをしてただ待つんです。「こわいな、不安だな」は、心身の安全安心が揃ったら解消されます。「してもいいかな」になったら、身体的に性感が高まるまでは、性感帯以外のところに触れて過ごします。息づかいが変わったり、目だ潤んだるしたら「したい」の段階にきています。いわゆる前戯はこの段階になってからです。食事だって、お腹が空いた状態で食べてもらったほうが美味しく感じてもらえます。同じ理屈です。
待つということさえできれば、セックスは充実したものになりやすいし、心が、存在そのものが大切にされているという愛情を感じることができる。
AVではこれがすっ飛ばされているからAVのマネをすると失敗するって言われるんです。
だから僕は、男性と女性では性のゼロ地点が違うよっていう認知を教えていくことが性教育のスタートだと思っています。
<森林原人 構成/満知缶子>
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