岩田剛典の“令和版・浅見光彦”の奥ゆかしさにドキッ…!岩ちゃんの魅力を解説
旅情ミステリー作家・内田康夫による「浅見光彦」シリーズの初回ドラマが放送されてから40周年を迎えた2022年、新シリーズの続編『浅見光彦 源氏物語殺人事件』が、12月12日に早くも放送された。
旅行誌で記事を書くルポライターの浅見光彦(岩田剛典)が、ミステリー作家である軽井沢のセンセ(榎木孝明)に呼び寄せられて訪れたのが、鎌倉ときた!
神奈川県鎌倉市。神奈川県在住の筆者にとっても風光明媚な鎌倉の街は、格別な場所である。格別な場所に、格別な俳優である岩田剛典が、浅見光彦の姿を借りてやおらやってくる。これだけでドラマの要素が完璧に揃ってしまったようにも思うのだが、あともうひとつ、海が揃えば、黄金の三拍子。
しかし物語冒頭、光彦の姿は、由比ヶ浜を望む鎌倉中心部にはなく、北鎌倉にあった。「鎌倉五山のひとつ」という光彦のナレーションにある通り、円覚寺の山門を前に、まるで霊感を得たように、大木に手のひらを合わせる光彦は、古都にきた縁を全身で感じる。円覚寺には巨匠、小津安二郎監督が眠る。
今年は大河ドラマでもだいぶフィーチャーされた鎌倉だが、一方を海に、三方を山に囲まれた市内全体が、不思議な雰囲気に包まれ、とてもミステリアスなスポットでひしめいている。そこでさっそく、謎を秘めたひとりの女性に出くわした光彦もまた、すでに格別な出来事に胸を膨らませる。
前作、シリーズ放送40周年を記念して今年2月に放送された『軽井沢殺人事件』(テレビ東京系)で、令和版・浅見光彦を好演した、我らが岩ちゃん。お坊ちゃまキャラを地で行く彼だからこそ、この歴史的キャラクターが、令和の時代に新しく息を吹き返した。
1180年、関東で挙兵した源頼朝公ゆかりの鎌倉に、今回舞台が設定されたことは、シリーズが歩んできた歴史をさらに一歩先へ布石を投じる試みだったはず。ここで、本作のミステリーを解き明かす歴史的なキーワードが重要になってくる。
幽体離脱をして犯人の姿を俯瞰の位置から目撃したという曾宮一恵(久保田紗友)だが、両親が言い残した「紫式部に乾杯」が意味するものとは。古都、鎌倉で起きた殺人事件の謎を解明する光彦が、その謎のキーワードを探るため、次に訪れるのが、京都。鎌倉よりさらに歴史が深いこの都で、また新たな一頁が開かれる……。
新シリーズで令和版・浅見光彦に扮するのは、もちろん我らが岩田剛典。歴代俳優が体現してきた軽妙な浅見光彦像を踏襲しながらも、新たなイメージで鮮やかなイメージで書き換えていく。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、ふたつの古都を横断しながら、古から語り継がれてきた物語に新たな1ページを織り込んだ岩田剛典を読み解く。本日よる8時からは
— Takanori Iwata (@T_IWATA_EX_3JSB) December 12, 2022
浅見光彦 源氏物語殺人事件‼️
今回は京都&鎌倉が舞台です。
是非😊🤲🏻 pic.twitter.com/RV70DnW8xu
ミステリアスなスポットひしめく鎌倉
新たな歴史を刻む試み
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