まゆみさん夫婦は不妊治療をへて一人娘を授かっていました。2人目を考えた時期もあるとは言いますが、経済的な負担も大きく、また2度の流産を経験したことで2人目を諦めたといいます。

「私だって2人目は欲しかった。でも経済的、精神的な理由で諦めた過去があります。義姉はそれを知っているはずなのにそんな言い方をしてきて……。すぐに夫が『その言い方は失礼だ、まゆみに謝れ』と言ってくれたんですが、義姉は謝ろうとしませんでした」
一切譲ろうとしない義姉。しかし、そんな話し合いをしているまゆみさんたちのもとに義母が現れ、状況が一変しました。
「義母が突然『
経済的に厳しいならどうして子どもを産んだ? お年玉を当てにしないと育てられないなんて、子どもがかわいそう』と義姉に告げました。『子どもに渡したお年玉がアンタの家では生活費に使われてるの? ひどいねぇ』と言い出したんです」
顔を真っ赤にして怒りだす義姉。さらに義母の追及は続きます。

「『兄弟を作ればよかったんじゃないかって……アンタまゆみちゃんの苦労を知ってるのによくそんな最低な言葉が出てくるね。思いやりのかけらもないの? まぁ思いやりの気持ちがあったら、お年玉やめましょうって言われたときに「そうだね、大変だよね」くらい言えるか!』って告げました。
義姉は『うざい』と言いながらその場を出て行きました。義母の勢いある責め立て方に、私も夫もびっくりして固まってました」
結局義母の発言のおかげで、翌年からお年玉はなくなったというまゆみさん。子どもたちも特に疑問に思わず、納得している様子。
むしろ義姉の12歳の長女は一部始終を知っているようで『
全然気にしてないよー、不平等なままのほうが嫌だな』と言ってきたそうです。
しかし、義姉との関係はギクシャクしたままだといいます。
「義母には『まゆみちゃんは間違ってないから気にするんでない!クリスマスもやめたかったらいつでもガツンと言うから私に相談しなよ!』と言われています。でも……これ以上言ったら絶縁されるんじゃないかなと思って言えないですね」
―シリーズ「年末年始・帰省のトホホ」―
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<文/横山すじこ>