念願の年越しディズニーデートだったのに…想定外のできごとで“最悪の思い出“に
パスポートの価格が値上がりしても、根強い人気を誇るディズニーリゾート。
なかでも、12月31日の夜から元旦にかけて夜通しパーク内で遊ぶことができる『ニューイヤーズ・イヴ』(注:『2020-2021』から休止中)と呼ばれるカウントダウンイベントは、抽選制のためディズニーマニアにとっては何としてでもパスポートを手に入れて、遊びに行きたい一大イベントと言えます。
今回お話を聞いた戸田ひとみさん(30歳・仮名)は、数年前にディズニーランドでカウントダウンできるパスポートに当選しました。
「カウントダウンのパスポートは、12月31日の20時から翌日の元旦までパークにいられるんです。夜通しパークにいられるのはカウントダウンの時だけ。
しかも0時の瞬間に花火が鳴ったり、シンデレラ城を中心としたカウントダウンの演出もロマンティック。思わず寒さも忘れてしまうほどなんです」
テンション高く語ってくれるひとみさんですが、カウントダウンには当時つきあっていた彼氏の太田和己さん(31歳・仮名)と行くことになりました。
「和己にはディズニーランドのカウントダウンに行きたいと伝えていました。二人で抽選に申し込んだら、なんと彼のほうが当たったんです。
申し込みは秋だったので、年末までは絶対に別れられないって思いました(笑)。彼はもともと、行列に並んだり人混みが好きではないので、乗り気ではなかった。でも渋々、つきあってくれました」
スキーやキャンプなどのレジャーとは違い、ディズニーランドには普段着で出かけますが、それがまさか悲劇につながるとは思わなかったそう。
「その年は、最高気温でも7度くらいと想像以上の寒さだったです。カウントダウンの深夜に近づくにつれてどんどん寒さが本格的に。
和己は車で移動するのもあって、パーカーに薄手のダウンジャケット。手袋やマフラーなどを用意していなかったのもあって、『寒い、寒い』とずっと言っていました」
アミューズメントパークとはいえ、ディズニーランドのアトラクションは、野外のものも多く、寒さ除けにはならなかったそう。
「私たちのように暖かさを求めたゲスト(入場者)たちが、室内にあるレストランやカフェを陣取っていてどこもすでに満杯。和己にも『動き回っていたら寒くなくなるよ』って言ったのですが、次第に機嫌がわるくなっていくのがわかったんですよね……」
念願のディズニーカウントダウンのパスポートに当選
室内は満杯の人…普段の防寒着だけでは足りないほどの寒さ
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