ディズニーランドでのデートでは、ほかのアミューズメントパークよりも待ち時間の長さやお土産の有無などで喧嘩になることも……。そこに寒さという悪条件が加わればなおさらと言えます。 「結局、暖かい場所に避難できずに極寒の中で過ごすことになりました。肝心のカウントダウンの瞬間はシンデレラ城にミッキーが現れたのですが、場所取りと人垣でほとんど見えなかったんです。これにはテンションが落ちました。 　0時からはランドだけではなくてディズニーシーにもカウントダウンパスポートでインパ（入場すること）できたのですが、和己は『行きたくない』というんですよ。なんのためのカウントダウンなんだろうって思ってきました」 　凍えながらカウントダウンし、すぐさま近隣ホテルに移動し休憩を取りました。 「ホテルの部屋が暖かくて生き返りました。でもパークにいられるのは朝までだったので少し休んでまたランドに戻りたいって言ったんです。だって和服姿のミッキーとミニーが迎えてくれるんですよ！ 怒りながらも和己はついて来てくれたのですが、驚いたのが食事も正月価格に！ 　和食の『れすとらん北斎』でお膳を食べたら3000円超え。にんじんがミッキーの形になっていて、記念にもなって嬉しかったのですが、今度は『お金がかかりすぎ』と言ってその後、口をきいてくれなくなりました」 　まさに夢の国のマジックにかかっていたひとみさん。しかし、寒さと人混みや飲食代の高さで彼氏の方は、ずっと目が覚めていたようです。 「彼はもう二度とディズニーにはいかないって言うんですよ。カウントダウンの後はお互いに忙しくなって別れました。結局、価値観が合わなかったのかもしれません。思い出にミッキーの門松の前で撮った写真が残りましたけどね……」 　非日常な空間を味わせてくれるディズニーリゾート。でも一緒に行く相手はよく選んだ方が良さそうです。 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています！】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない！「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中！（採用時に謝礼あり）ご応募はここをクリック ＜文／池守りぜね　イラスト／zzz＞