BLドラマ『美しい彼』の人気が海を超えた4つの理由。エモみ溢れるストーリーや映像に悶絶
凪良ゆうによる同名小説を映像化したドラマシリーズ『美しい彼』のシーズン1が放送されたのは2021年。間を空けずに制作されたシーズン2が先日最終回を迎え、来たる4月7日には劇場版の公開が迫っている。
第16回ギャラクシー賞「マイベストTV賞」、ならびに「BLアワード2022」の「BEST映像部門」でグランプリを獲得するとともに、本編で清居奏役を演じた八木勇征は、韓国のソウルを拠点とし、世界中のテレビドラマ作品を表彰する第17回「ソウルドラマアワード」にて「アジアスター賞」を受賞。これは『美しい彼』の瑞々しい映像美とともに、高校生の揺れ動く恋やすれ違う感情を繊細に表現した八木の演技を評価されたことによるものだった。
なぜ『美しい彼』の人気は国内にとどまらず、海を越えたのか? その理由を3つのポイントに絞って解説したい。
第17回本屋大賞を受賞、広瀬すず・松坂桃李のW主演で映画化もされた『流浪の月』作者でもある、凪良ゆう。彼女が手がけたボーイズラブ小説『美しい彼』シリーズは、その切なくも甘いストーリーで多くのファンを集めた。
メインキャラクターはふたり。高校生の平良一成、その同級生である清居奏は、高校三年生の春に出会った(原作では高校二年生の春に出会っている)。幼いころから吃音症に悩む平良は、極端に緊張してしまうシチュエーションが苦手で、自己紹介はその最たるもの。案の定、自分の名前を口にするのでさえ詰まってしまう。
周りの同級生たちがからかって笑うなか、タイミングよく現れた清居の美しさに“引力に惹き寄せられるように”一目惚れした平良。ここから、見つめ・見つめられる特殊な関係性ができあがる。
自信が持てず、必要以上に自分を卑下する平良。心のなかで清居を神格化し、熱のある目で彼を見つめ続ける。視線を浴びる側の清居は、最初こそ平良をパシリのように扱うが、寂しい幼少期を過ごした過去の自分を満たしてくれる“狂気さえ感じる視線”に、いつしか執着を覚えるようになる。
クラス内ヒエラルキーの頂点と底辺、決して交わるはずのないふたりが、すれ違いつつも距離を縮める過程に、虜になるファンが急増した。
ドラマ『美しい彼』の監督を手がけたのは、ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(2020/TBS系列)『明日、私は誰かのカノジョ』(2022/TBS系列)などの酒井麻衣。彼女による美しい映像にも定評がある。
まさに“エモさ”を体現しているシーンは数多あるが、『美しい彼』シーズン1の2話、平良と清居が外で水を掛け合うシーンをおすすめしたい。
水の飛沫が陽の光にきらめき、じゃれ合う二人がときにスローモーションでとらえられている。屈託のない笑顔は平良と清居を“ごく普通の友達同士”のように見せていて、実際の見つめ・見つめられる関係性との対比がより浮き彫りになり、淡く切ないシーンに仕上げられている。
『美しい彼』は後半5分に注いでいる熱量にも目をみはるものがあり、同じく2話の終盤、平良の家で花火をするシーンも圧巻だ。原材料「青春」と「夏」を掛け合わせて実現したような美しさに、まさに息をのんで見守ってしまう。続きが気になってすぐに次回を再生してしまう衝動の根源には、この映像美による中毒性があるに違いない。

1.『流浪の月』作家・凪良ゆうによる“切なくも甘い”ストーリー

「美しい彼」シーズン2(ポスタービジュアル)©「美しい彼」製作委員会 S2・MBS
2.毎秒“エモさ満点”の映像美

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4月7日(金)公開『劇場版 美しい彼~eternal~』
大ヒット公開中「美しい彼~special edit version~」
配信中! ドラマ「美しい彼」
ドラマ「美しい彼」(シーズン1)<全6話>
2021年11月18日~12月23日までMBSドラマ特区で放送。
★Hulu、MBS動画イズム、Paravi、ひかりTV、TELASA、J:COMオンデマンド、milplusにて見放題配信中!
ドラマ「美しい彼」(シーズン2)<全4話>
2023年2月7日~2月28日までMBS/TBSドラマイズムで放送。
★Huluで全話見放題独占配信中!
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