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BLドラマ『美しい彼』の人気が海を超えた4つの理由。エモみ溢れるストーリーや映像に悶絶

3.実在した 『美しい彼』・八木勇征

『美しい彼』の魅力が国内にとどまらず海を越え、アジアで認められた理由のひとつとして、キャスティングの妙を挙げたい。
©「美しい彼」製作委員会 S2・MBS

『美しい彼 シーズン2』場面写真・©「美しい彼」製作委員会 S2・MBS

いわば『美しい彼』のキーパーソン、この作品の色合いをすべて背負って立つといっても過言ではないキャラクター・清居。彼のキャスティングをどうするかは、作品の今後を左右するポイントだったはず。そこに、当時はまだ演技の経験が浅かった八木勇征が抜擢された。 彼はダンスボーカルグループ・FANTASTICS from EXILE TRIBEのツインボーカルのひとり。連続ドラマ初出演にして初主演(萩原利久とのW主演)を務めた。その後、映画『HiGH&LOW THE WORST X』(2022)やドラマ『ばかやろうのキス』(2022)などに出演、着実に演技の腕を磨いている。 なぜ、役者として名が知られているとはいえない八木が選ばれたのか。雑誌「日本映画navi WINTER special 2023」(産経新聞出版)で酒井監督が語っている。プロデューサーのひとりがInstagramで八木を発見し、TikTokで動いている姿を見て「いいね」「美しい彼いたね」と満場一致で決まったのだとか。

4.実力派・萩原利久とのタッグで奇跡のキャスティング

作中で「美しい彼」を体現しなければならないプレッシャーは、いかほどか。その重圧の支えとなるのに、子役時代からキャリア10年以上の経歴を誇る若手実力派・萩原利久は適任だった。酒井監督とは過去にも『ウィッチ・フウィッチ』(2018)などの作品で何度かタッグを組んでいることからも、これ以上ない人選といえる。 萩原が演じる平良、八木が演じる清居は、それぞれが演じるキャラクター、そして原作の世界観までも汲んだ脚本に丁寧に向き合い、『美しい彼』ワールドを作り上げた。その魅力がアジアに広まったのは、もはや必然だったのかもしれない。 <文/北村有>
北村有
葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。
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