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難病公表、コーヒー起業を経て…11年ぶり連ドラ復帰の49歳俳優。大ヒットシリーズで

 ほどよいワチャワチャとほろりと温かい作風で、舞台となる鎌倉がそよ風のように心地よい名作ドラマの続編『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が、2025年4月14日から放送される。
坂口憲二

※PostCoffeeプレスリリースより

 中井貴一と小泉今日子のW主演はもちろん、メインキャストのひとり、坂口憲二の続投が発表され、心待ちにする視聴者をとことん楽しみにさせてくれる。  男性俳優の演技を独自視点で分析するコラムニスト・加賀谷健が、本作放送に期待を込めながら、自らも焙煎された魅力を新たに発散する坂口憲二を解説する。

次男役を演じる坂口憲二

『最後から二番目の恋』DVD-BOX(ポニーキャニオン)

『最後から二番目の恋』DVD-BOX(ポニーキャニオン)

 3月12日、小泉今日子と中井貴一がテレビドラマ史上の名バディを組む『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)の放送決定と出演者が発表された。『最後から二番目の恋』(フジテレビ系、2012年)を第1作目とするシリーズの続編放送が決まっているだけでも歓喜だというのに、レギュラー出演者情報解禁は、ことさら話題を集めた。 『最後から二番目の恋』では、小泉演じる局勤めのドラマプロデューサー・吉野千明が、鎌倉の古民家に移住したことを発端に、隣に住む長倉家とのドタバタ交流を繰り広げた。長男・長倉和平(中井貴一)と千明との愛すべき辛口合戦をいつまでも見ていたい。  そうした持続で全編を引っ張る、ほどよい中毒性がほんと心地よかった他、長倉家の次男・長倉真平役を演じる坂口憲二の存在が、ドラマ自体に陰影ある奥行きをもたらしていた。

11年ぶりの連ドラレギュラー出演

 誰もが欠かせない存在感でおさまる名作ドラマ新作に、坂口が続投することが発表されると、たちまちX上がわいた、わいた。坂口憲二、11年ぶりの連ドラレギュラー出演として、トレンド入りしたのである。  えっ、ほんとに11年ぶり? 2018年に難病を患い、芸能活動を休業後、2023年に『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)第5話で9年ぶりにドラマ出演した。そこからさらに2年を経て、連ドラレギュラーは『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系、2014年)以来、ほんとうに11年ぶりだ。  そうした経緯を考えると、いわゆる月9が誇るドラマシリーズによって、坂口が本格復帰することが感慨深くもなる。長倉家の一階スペースで真平が営むカフェレストランが、みんなの憩いの場であったように、坂口が続投する『続・続・最後から二番目の恋』が、令和のドラマ視聴者を和ませる寄合所みたいになるのだろう。
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坂口憲二にとっての奇数月という法則
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