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難病公表、コーヒー起業を経て…11年ぶり連ドラ復帰の49歳俳優。大ヒットシリーズで

坂口憲二にとっての奇数月という法則

 3月24日には、坂口を含むメインキャストたちが海辺で楽しげなワンショットが、ポスタービジュアルとして解禁された。来月放送に向けて、今月はあざやかな宣材が小出しにされるわけだが、ここで情報解禁月に注目しておきたい。 『続・続・最後から二番目の恋』の放送枠自体が月9であることもちょっとした目配せ程度かもしれないが、坂口憲二にとっての奇数月という法則めいたものが、近年の話題性に認められる。  活動休止から5年ぶりに活動再開した2023年、手始めに3月にサントリー生ビールCMでさわやかに登場。5月に『風間公親-教場0-』出演、7月にサントリー生ビール「海のために生きる人編」、さらに9月には個人事務所「オフィスブラックツリー」設立を発表した。どうも奇数月に話題が集まるなと思ったら、2025年は『続・続・最後から二番目の恋』情報解禁がたまたま3月という。

焙煎されたかのような芳しい存在感

 偶然に過ぎず、だからどうしたという法則性だが、本格復帰するための射程位置をコンスタントに見定めた結果ではあるかもしれない。さらにぐっとこじつけるなら、コーヒー好きが高じてオリジナルブランド「The Rising Sun Coffee」を立ち上げたのが2019年5月。  真平が営むカフェでも美味しい淹れたてコーヒーの香りが、画面から伝わってくる。11年ぶりの連ドラレギュラー出演作『続・続・最後から二番目の恋』では、自らも焙煎されたかのような芳しい存在感で、新たな物語展開とほっとひと息カフェ時間を演出してくれると想像する。  こちらもすでに解禁されている本編1分間PR動画を見ると、自宅兼カフェスペースで朝食をとる長倉家の面々が、前作、前々作と変わらず朗らかな時間を過ごしている。  基本朝食作りは真平担当だが、兄たちの朝食プレートを先に用意して自分は後から食べる真平は、必ず食卓近くのひとり席に着席する。上述したPR動画でもその位置関係は変わらない。端から食卓に向けられる坂口憲二の表情もまた新たに焙煎されたさわやかさである。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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