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千鳥VSかまいたち「ポスト・ダウンタウン」はどっち?代打MCで見せた腕比べ、番組名を変えて引き継ぐべき後継者は

活動休止中の浜田雅功に代わり、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)にてお笑いコンビ・かまいたちと千鳥が代打MCを務めた。
(画像:『ダウンタウンDX』Xより)

(画像:『ダウンタウンDX』Xより)

『ダウンタウンDX』といえば、1993年10月に放送がスタートした日本テレビを代表する番組。今回、松本人志に続いて浜田も活動休止することで、人気が高いかまいたちと千鳥が急遽代役を務めることに。 歴史ある番組を任された両コンビだが、放送終了後はSNSで「おもしろかった」と称賛ばかり。かまいたちと千鳥がピンチヒッターをしっかり務め上げたことになる。

かまいたち、ダウンタウンにはない雰囲気づくりのうまさ

『ダウンタウンDX』は多くの人が知るトーク番組だが、特徴はダウンタウンの「ツッコミ」にある。浜田は大御所芸人にも物怖(ものお)じしない進行で、時には粗暴なツッコミで場を盛り上げる役目。松本は、ボケを繰り広げながら各ゲストのトークに印象的なツッコミをし、話をさらにおもしろくする。 この役割分担はダウンタウンにしかできない芸当で、それだけに代役となるかまいたちと千鳥がどんなパフォーマンスを見せるのか注目された。 まず、4月3日の放送に出演したのがかまいたち。進行を務める濱家隆一は、浜田とは違い各ゲストに深くツッコミを入れないスタイルでスピーディーにトークを展開した。
現在音楽番組『Venue101』(NHK総合)でMCを務め、これまで様々な番組で司会を担当してきた濱家らしく、ソツのないスムーズな進行を見せることに成功。各ゲストの話がテンポ良く、トーク番組の進行としては、浜田よりうまいのではないかと感じるほどだ。 ゲストの話にキチンと乗ってあげながら、気持ちよく話せるよう合いの手をいれる技術はさすがの一言。 また、話しやすい雰囲気を濱家が作ったことで、ゲストの俳優・小澤征悦がトーク終わりに「この話を浜田さんとしたかった」というボケを繰り出すキッカケも生み出した。 相方の山内健司は、松本ポジションを担い、ゲストのトークに関連したボケやエピソードトークを展開。特に家にルンバが7台あるというトークで笑いを生み出し、ゲスト的な役割も果たした。 松本と比べるとボケやトークに対するツッコミが荒い部分はあったが、及第点と言える出来だ。

「千鳥の番組」に変えてしまう荒業を披露

そして、4月10日に登場したのが千鳥だ。千鳥はかまいたちとは違い、進行をしながらノブも大悟も自身のエピソードを披露して番組を盛り上げた。 ノブに関しては、得意の独特なワードセンスのツッコミを見せ、ダウンタウンとは全く違う番組に構成。番組冒頭から「今日は『ダウンタウンDX』のキッザニアだと思ってください」と、自分たちのMCを職業体験的だとするツカミで笑いを生む。
代役でありながら、かまいたちと比べると、「千鳥の番組」に仕上げた印象だ。 千鳥といえば、松本がMCを務めていた『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)を引き継いだこともあり、ダウンタウンの大きな「代役」は2度目。それだけに、かまいたちより緊張している雰囲気がなく、自由に伝統ある番組を引っかき回した。 特に大悟に関しては、『酒のツマミになる話』のメインMCとしてトーク番組に慣れている部分もあり、ノブとともに進行。さらに、松本のようにボケを繰り広げながら、ツッコミでゲストの話をおもしろく広げるテクニックをみせた。 例えば、ゲストで出演したトム・ブラウンのみちおが、自宅の狭いお風呂で食事まで済ませるというトークのVTRを見た際には、「ゆるめの刑務所やん」と抜群のツッコミで爆笑を生む。 安定感があり、その上で笑いも生み出す手腕はダウンタウンに匹敵するものだと言える。
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かまいたちVS千鳥、ダウンタウン後継者は?
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