17歳、15歳、13歳、2歳の子どもがいる自営業の斉藤朱莉さん(仮名・40代)は、大学無償化の方針を受けて、将来の心配要素が少し減ったそう。
「正直、今は毎月の収入から生活を回すのに必死。だから、大学に行きたいという気持ちがある子を快く送り出せる大学無償化はまあ……、ありがたいかなと思います」
朱莉さんの家庭では4人を大学に進学させるのは経済的に難しいため、行きたいならば自分で奨学金等を使ってもらおうと考えていたといいます。
「ただね、全員が大学に行きたいと思うかは疑問だよね。高校を卒業したら、就職して好きなことをしたいと考えるかもしれないしね。これからはもっと、いろいろな人生を選べる時代になるんじゃないのかな。私からすると議員さん方は、大学を出ている方が多いから思考が偏っているような気がするんだけど」
上の子が辞めたくても我慢して通うことにはならない?

朱莉さんは、上の子が下の子の大学無償化を気にかけ、 “我慢”して大学に通うことも心配だといいます。
「学校が合わないとかいじめに遭うとか、人生には何が起こるかわからないでしょ?そんな状況になったら親としてはすぐに辞めて欲しいけど、辞めて就職すると下の子の学費が無償にならない。辞めたいのに、上の子が我慢して大学に通うのとか……もしそうなったら辛いよね」
多子世帯で4人子どもがいても、状況によっては急に無償化対象外になる可能性もありえますね。
今回の施策では“扶養している子どもの数が3人以上”が条件です。もし、朱莉さんの家の子ども全員が4年制の大学へ進んだ場合、第三子までは無償化対象。しかし、第三子は大学2年生以降対象外、2年生からは通常通り授業料を負担することに。
「どうしてこんなに複雑な条件にするんだろう。本音を言うと、上の子の分だけは学資保険を貯めているの。だから、第二子を半額にして3人目以降は無償』にしてくれた方が嬉しいな。1人目はなんとかなるけど、その後が不安ってお家、結構多いんじゃないかな」