子どもができたのに籍を入れないのは無責任?芸能人カップルの発表にケチをつける人たちが間違っているワケ
どうしてこうも素直に喜べないものなのだろうか。どうして芸能人の祝福すべき話題にはいつも変なケチがつくのか……。
彼らが芸能人だから、好き勝手に騒いでいいわけではない。子どもが生まれることはめでたいし、結婚のあり方も時代に合わせて変化していく必要がある。
「イケメンとドラマ」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、宮沢氷魚と黒島結菜の発表に考えることとは。
クラシック音楽の厳格な観点から見ると日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS)は、多分にリアリティが欠けていているように思うが、主演の西島秀俊や芦田愛菜他、俳優たちのにぎやかな演技はそれなりに楽しめてしまう。
放送開始間もなく、まだまだ存在感はそこまでではないにしろ、市役所職員にして市民オーケストラのトランペット奏者役の宮沢氷魚は、バツグンのポテンシャルだと思う。
知性と感性。そのどちらもあわせ持った宮沢の才能は、どんなキャラクターを演じても仕上がりよく見える。とても不思議な資質なのだが、そんな宮沢がまさに才能通り、あるいは才能を裏書きすようなトピックをもたらしてくれた。
2024年1月16日、黒島結菜との間に第一子を授かったことを発表したのだ。宮沢、黒島ともに直筆署名入りの丁寧な文面でコメントしている。注目すべきは、婚姻届を提出する予定は、今のところはないということ。
するとネット上では、「子どもが産まれるのに、婚姻届を出さないのは無責任」といった類の意見が見られた。でもこれは冷静に考えると、余計なお節介もいいところではないか。
そもそも子どもができたら婚姻届を出さなきゃならない決まりがあるのか。ないに決まってる。本人たちがよくよく考えて決めたことなのだ。彼らの自由というか、静かに祝福するのが最低限の人情だろうし、外野が口を挟むことではない。
知性と感性の不思議な資質
子どもができたら結婚届?
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