友達だった男女が0日で結婚を決めた“なれそめ”、もどかしい二人にジワる理由<漫画>
『付き合って0日で結婚を決めた2人の話』(KADOKAWA)。
このタイトルから想像できる話って何でしょう?家なし金なし仕事なしの女性が、裕福な男性と偽装結婚するとか、難ありの彼氏から逃げるために、ハイスぺ男性と急ぎ結婚するとか。
本書の著者である妻・えむふじんと、夫・えむしの結婚話は、まったく違います。
恋人なし、独身、でも生活にはまったく困っていない、順風満帆に人生を謳歌していた、いわゆる普通の男女がゆるっと結婚してしまのです。妻側、夫側の両方の視点から語られるのは、「この空気感、わかる!」と膝を打ってしまうほどなじみ深いものばかり。
付き合ってる? 付き合ってない? 友達? いや、友達にしては一緒にいすぎでしょ? じゃあ、何? という、掘り下げたくても掘り下げるのがこわい、そんな関係性から抜け出すのは、案外難しいですよね。
そこをどうやって乗り越えたのか、この流れが実にリアルなのです。
えむふじんさんとえむしさんの出会いは、よくある友人同士の集まりです。その席に居合わせただけだったふたりですが、後日、利害関係が発生します。
えむふじんさんは、アメリカ留学を控えていました。片やえむしさんは、一人旅が趣味で海外生活の経験者。留学のための書類作成を手伝ってもらうため、えむふじんさんがえむしさんに連絡した、というのが最初の成り行きです。