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衝撃で、赤ちゃんは車の外へ放り出された。「チャイルドシートは絶対使って!」わが子を亡くした家族の後悔<漫画>/2024人気記事top5

乳幼児をチャイルドシートに乗せるのは本当に大変

――一方で赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるのは大変、という声も聞きます。 moro「その気持ちもわかります。チャイルドシートに乗るのを嫌がって泣き叫ぶ子も多いですよね。そうなると『かわいそうだから』とチャイルドシートから降ろして、同乗者が抱っこすることがあるかもしれません。でも、繰り返しになりますが、どんなに自分が注意しても、相手がぶつかってくることもあるんです」 ――moroさんは、お子さんをチャイルドシートに乗せる時にどのような心がけをされていましたか? moro「子どもが赤ちゃんの頃は、チャイルドシートに乗せると毎回号泣でした。でも、こればかりはどうしようもありません。子どもの命を守るために、泣こうが喚こうがチャイルドシートにはしっかり乗せていました。『かわいそう・どうしよう』と思う必要はない! とわりきっていました。これはお互いの試練だと。私もあなたの泣き声を聞きながらしっかり運転をするから、あなたもチャイルドシートに慣れてね! という心境です」

周りの大人が何を言っても、毅然とした態度で使用を

――お互いに慣れていくことが大事ですね。 moro「はい。あとは、子どもを車に乗せるときはお気に入りのDVDを見せたり、いろんなアイテムを使ったりしていました。 そして、他にも気をつけたいのが『第三者の声』です。実の両親や義理の両親などは、チャイルドシートを着用させないで子どもを車に乗せていた世代です。ですから、必ずチャイルドシートに乗せなくてはいけないという認識が薄い方が多い気がします。 実際にSNSでもフォロワーさんから、両親が『子どもが泣いてかわいそうだから』と抱っこをして車に乗ってしまう、といったコメントがたくさん届いていました」 ――義理の両親に言われても、断固としてチャイルドシートを使う意思が必要ですね。 moro「夫の場合もよく聞きます。夫が運転をしている場合、チャイルドシートで子どもが泣き叫んでいると『気になって運転できないから、抱っこしてやって』と言う方もいるようです。いずれにしても法律違反ですし、何より本当に危ないのでやめてください。毅然とした態度でチャイルドシートに乗せることが大事です。広い世代の方に、チャイルドシートの大切さが伝わってほしいと思います」 ――ショッキングな内容の漫画ですが、改めてチャイルドシートの大切さが伝わりました。 moro「子どもの命を守るのは自分だという気持ちで、今一度チャイルドシート着用について見直してほしいと思います」 警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が令和5年に調査した結果によると、チャイルドシートの全国平均の使用率は76.0%となっています。経年推移を見ると少しづつ上がって入るものの、まだまだチャイルドシートを使用していない方も多くいることがわかります。
チャイルドシート使用率の経年推移(6歳未満全体)

チャイルドシート使用率の経年推移(6歳未満全体)※警察庁のサイトより

また警察庁のサイトでは上記の数字とともに、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約4.6倍というデータも示しています。「少しだけだから」という一瞬の気の緩みが、重大事故につながることがわかります。
チャイルドシートを使用しない場合の危険性について

チャイルドシートを使用しない場合の危険性について ※警察庁のサイトより

自分だけは大丈夫と思わずに、子どもの命を守るのは自分という意識で、チャイルドシートの着用をおこなっていければと思います。 <取材・文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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