フランス女性の「ジム通いはNG」の優雅なワケは?“食べてスリムを保つ”秘密
日本でも話題になったアメリカ合衆国のテレビドラマ『エミリー、パリへ行く』。フランスで生活するだけでモテるようになるんじゃないかと錯覚するほど、シカゴっ子のエミリーが洗練されていくのです。
『フランス人はなぜ好きなものを食べて太らないのか』は、日本人でもエミリーになれるのでは?と本気で信じてしまう一冊。枕詞にフランスとつくだけで、ファッションもメイクもスイーツもすべてがランクアップして見えるのは、フランス人が自らをブランドとしてとらえているからかもしれません。
本書の著者ミレイユ・ジュリアーノは生粋のフランス人ですが、18歳でアメリカに留学した1年間で体重が10キロも増量。最愛の父に「じゃがいも袋にそっくりだ」と揶揄されたのを機に一念発起、世にもエレガントなダイエットが幕をあけたのです。
ペストリーにチョコレート、各種ワイン。フランス人に食事を減らせというのはまさに野暮。バランスとおいしさを欠いたものを除いて。
本書は問います。「なぜ、あなたはやせたいのか?」。世間の風潮が相変わらずスリム信仰だから?いいえ、本書いわく太ってしまったのは「好物を心から味わっていない」そして「自分の喜びを発見して育てようとすること」を怠っているから。
あなたも経験していますよね。「あと一口!」を我慢した時が一番満足しているという事実に。本当に満たされている状態は、胃よりもむしろ心がおしえてくれるのです。取り入れ方によっては敵にも味方にもなる、食材の扱いを知って調理をする、このルーティンで五感が自然と味方だけを振り分けるようになります。
「他の多くの文化では消滅してしまっている」儀式としての食事の準備が、身も心も自然とブランド化するフランス流のセオリーなのかもしれません。
父の「じゃがいも袋」のひとことでダイエットに目覚める
その食べ物は敵か、味方か

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